先ず、編集が極めて雑。間違い、ミスプリが多数。「図を参照せよ」との記載が多々見られますが、その図面の説明が不十分で不親切。
"まえがき"には「電子電気系の知識があり、これからビデオ信号映像の世界に足を踏み入れる‥‥」とありますが、基本的なA/D変換の解説にページを割きながら、NTSCの信号波形の説明は大幅に端折っています。
この例の如くちぐはぐな内容、構成が目に付きます。
アナログの世界に浸かっていたTV関連の技術者がデジタルへ移行する際の入門書としてはそこそこ役に立ちますが、その他の読者には薦められるものではありません。一言で言い表せば「トランジスタ技術の読者向け」と言うことになります。