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プラネタリウムを作りました。―7畳間で生まれた410万の星

価格: ¥1
カテゴリ: 単行本
ブランド: エクスナレッジ
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   プラネタリウムが好きかと聞かれれば、ほとんどの人が好きだと答えるだろう。しかし、それを自分で作ろうと思った人はどれだけいるだろうか。一般的なプラネタリウムの100倍以上の星を映し出す、そんなプラネタリウムを個人の力で製作した著者が、プラネタリウムとの出合いから世界的に認められるまで、プラネタリウムに捧げた半生を綴ったのが本書だ。

   部屋の中に蛍光塗料の星空を作った子ども時代、技術に詳しい隣人やコンピュータに詳しい友人、電源メーカーでのアルバイト等によって必要な技術を得ていく過程、移動公演や国際会議での逸話と、本書の内容、言い換えれば著者の人生はプラネタリウムを中心に回っている。技術的な葛藤やアクシデントに見舞われることはあっても、著者のプラネタリウムへの情熱は揺らぐことがない。自宅の7畳間に作られた簡易クリーンルームから生まれた自作プラネタリウム「メガスター」は、いつの間にか人々が行列を作り、国際会議で1回のみだったはずの公演が3回になるまでの人気を博している。

   徹底したこだわりとそこに人生を捧げる著者の姿は、読む者すべてを勇気づける。それは、技術大国の底力とか、その種の言い古された一般論としてではなく、企業などの集団の力とは異質の、個人のポテンシャルを再確認できる点に何ともいえない爽快感を感じさせてくれるからかもしれない。だからこそ、青少年にとってはひとつのリアルな目標となり、大人にとっては自らを再び奮い立たせるための起爆剤となってくれる。

   なお、特別付録として「卓上プラネタリウムペーパークラフト」が用意されている。自分で作るプラネタリウムのささやかな感動を味わいたい。(大脇太一)

冒険記のように「ものづくり」の素晴らしさを伝えてくれる本 ★★★★★
 ロケットにのめりこんで卒業証書をとりあげられた高校時代もありますが、ほぼ、一貫してプラネタリウムに取り組んできた著者と著者の熱意を支えてきた人たちの話、「一所懸命にうちこめるってすばらしいなあ」と冒険記を読むような思いで一気に読んでしまいました。
 高い性能のプラネタリウムを実現するための技術関係の話も興味深い内容です。
 本書には卓上プラネタリウムを自作できる厚紙が収録され、製作の楽しさが味わえるようにも配慮されています。(巻末にはこの製作方法と、全国のプラネタリウムの紹介、そして著者の小学4年生からのプラネタリウムづくりに取り組んできた著者の年代記がまとめられています。)
 語り口もわかりやすく、若い人たちの推薦図書としたい本です。

[追記]
 2010年7月30日に増補改訂版が発行されました。
開発力に脱帽 ★★★★★
読み始めたら止まらなくなった。
正直、筆者のスペックの高さに恐れ入った。
プラネタリウムの投影装置自作には、メカ、エレクトロニクス、プログラミングなどの技術がすべて求められる。
その上、製造装置(原板の露光)まで個人で自作する行動力に感動した。

メガスターのプラネタリウムを是非観に行こうと思った。
頭のネジが一本抜けている ★★★★★
 普通の人間であれば、「それはちょっと無理だろう」とか「ばかげてる」と常識を働かせてあきらめるところをこの著者はまったくそう思わないらしい。やりたいと思ったら何年も何年もしつこく思い続け、探し続け、勉強し続け、実験し続け、結局は実現してしまう。 

 すごいところは、そういった常識的に考えればあまりにも異常なことを何の気負いもなく、さらっとやってのけるところだ。小学生のときからレンズメーカーに片っ端から電話してレンズを分けてもらったり、プラネタリウムにいって技術者にいろいろ聞いたり、とちょっと普通とは思えない。

 もうひとつすごいところは、どうして、というほど運よく手助けをしてくれる人が周りに現れてくるところ。やはり「意志あるところに道あり」なのだろうか。
生粋のエンターテナーとしての姿勢 ★★★★★

プラネタリウムが好きなのだ。その一念だけで、
自らの手でプラネタリウムを造り続けている著者の半生記である。
多くのレビュアーが指摘されている通り、
著者のひたむきさ、執念、根気などは稀有のものであり
比類なき開発者であることは疑うべくもない。

もちろん前人未到の高性能プラネタリウムを造り上げた事実は
それだけでもちろん素晴らしいことだ。
しかし私が思うに、著者の本当の凄さは
プラネタリウムで人を楽しませることこそが
自分にとっても喜びであるという
生粋のエンターテナーとしての姿勢である。

全てのクリエーターが学ぶべき原点がここにある。
「魅せるもの」を創りたい人は必読の書であろう。
ものづくりに興味がわきました ★★★★★
面白かったのであっという間に読めた。中身はけっこう難しい部品や薬品などがでできて分からない部分も少しあったが、その分リアルに伝わった。非常に楽しめた。尊敬に値する著者である。またプラネタリウムにも興味がわいた。