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シュリーマッド・バーガヴァタム―シュリー・クリシュナの神遊びと賢者たち

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本ヴェーダーンタ協会
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本書のエッセンスは、ブッダ釈尊から初期大乗の教えに対応する ★★★★★
シュリマッド・バガヴァタムは、バガヴァタ・プラーナとも言う。シュリは多くのダルマ(義務)の意、マッドは尊敬語、バガヴァタムは神の物語のことであるから、「神が示された聖なる義務の物語」が直訳である。なおプラーナは古い物語の意で、バガヴァタムはマハー・プラーナの一つである。
次にプラーナの成立年代であるが、ブッダ釈尊が遊行した紀元前5〜6世紀に4ヴェーダが完成してバラモン教が大成し、部派仏教から初期大乗が分岐した紀元前後にバラモン教からヒンズー教が分岐し、仏教の中観思想や如来蔵思想が衰退し弥勒が唯識派を開いた4世紀にはグプタ朝が国教と定めたヒンズー教が勢力を拡張する。そして、バガヴァタムは4世紀に作成された初期のプラーナと推定される。
ここまで、歴史を追ったのには訳がある。バガヴァタムを読むとブッダ釈尊の教法と思われる記述があちこちに現れる。歴史的には<ブッダ釈尊の教法から初期大乗における空の中観思想や仏性の如来蔵思想>までを背景として著されたのがバガヴァタムであると想定すれば、納得できる。

以下に、該当部分を幾つか引用する。
1)“主は純粋な意識(p.14)”、“人の本質は純粋な意識(p.15)”⇒これは「仏性」に対応。
2)“至高の愛と至高の叡智は一つ(p.19)”⇒これはブッダ釈尊の「智慧と慈悲(愛)」に対応。
3)“瞬時の解脱”と“暫時の解脱”(p.33)⇒前者は阿羅漢の境涯で禅宗では頓悟と表現され、後者は阿那含の境涯で禅宗では漸悟と表現された。
4)“タパスを行うことによってのみ悟ることができる(p.37)”⇒タパスとは苦行と訳されるが、正確には霊的な訓練(p.130)のこと。これは「出入息念経」に示される実践的な四念処法に対応。
5)“入息・保息・出息からなるプラナーヤーマという呼吸法の実践がプラーナと感覚の制御を助ける(p.63)”⇒この場合のプラーナは呼吸・息吹の意味で、ブッダ釈尊が「出入息念経」で説いた修行法に対応。