インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

大学でなにを学ぶか (岩波ジュニア新書)

価格: ¥819
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
Amazon.co.jpで確認
理念はすばらしいけど ★★☆☆☆
著者の「大学で学ぶのは知識よりもその考え方」という主張には同意できる。
だが、実際大学のつまらない講義を受けているので、机上の空論としか思えなかった。
大学教授の観点からでは限界があるのであろう。
バベルの塔とは何であるか ★★★★★
『大学でなにを学ぶか』
というタイトルを見て、学部学科選びのガイドの類かと思っていたが、違った。
しかし、だからこそ読了後に得たものは単なるガイドよりも参考になった。

著者は本書の中で、教養とは何かを説き、
その教養こそ大学生活で身につけるべきである、と述べている。

著者は戦前の旧制大学と新制大学、そして現在のマス化した大学を比較し、
学生だけでなく、大学もいかに変化していったかを淡々と述べている。

大学が少数のエリートのものでなく大衆に解放された時、
受験戦争や就職戦争が始まった。学生も企業も、社会で使える技術を大学に求め、
大学側も入試と言う技術的な方法で選抜を行う。

情報化によって履修すべき専門科目が多くなり、教養科目は減っていった。
またそれだけでなく、学生の側でも教養科目を忌避するようになっていった。

しかし、専門的技術だけを身につけても、その知識を上手く使うことが出来るのだろうか?
ロケットの発明者は、月より先にイギリス目がけてロケットを飛ばし、
原子力は発電より先に爆弾に利用された。

著者はかつて「象牙の塔」と呼ばれていた大学を「バベルの塔」に例えてこう述べる。

「バベルの塔はなぜ廃墟となったか。
『聖書』は言葉がおたがいに不通になったためだ、と記している。
実は、現代の科学も言語不通である。
物理学者のいうことは経済学者にはわからないし、哲学者のいうことは技術者にはわからない。
一般的にいって科学者や技術者は、思想の問題を理解できなくなっている。
/思想のない人間は内容が空洞となった人間である。
衰弱し空洞化した人間が、はたしてこの天に達しようとする現代の科学技術を使いこなしていけるであろうか」

政治家・官僚・学生にかつての教養が失われたと言われて久しい。
しかし、かくいう私達はマスコミの伝える情報に左右され、判断力を失いつつある。
大学の制度や学生生活の説明には若干古い箇所が見られたが、
著者がそれらを通して伝えたかったことは、なお新鮮である。
学ぶ意欲をかきたてる ★★★★★

私はこのような本を読むときに、この本の言わんとすることの是非を論じようとは思っていません。
私の勉学に対する意欲をかきたててくれたのなら、大満足です。(自己啓発書の類も同様です)

この本は出版されたのが一世代前の時期なので、統計を含む様々な考え方にアナクロニズム的なものがあります。しかし、大学でなにを学ぶか、教養や科学に対する考え方については現在においても問題なく通じます。
学歴にコンプレックスがある人は刺激されるつもりで、逆のかたは自省してみるつもりで読んでみたらいかがでしょうか。
私もハウツーのみならず、WHYの問題にも焦点をあてていきたいです。
まずは大学4年間を頑張ります。