私たちはどこまで資本主義に従うのか
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企業と政府だけでは社会の問題は解決できない――
『戦略サファリ』『マネジャーの仕事』の著者ミンツバーグが示す新たな経済社会とは?
1989年に社会主義体制が崩壊したことから、資本主義が勝利したと考える人が多い。
しかし、その誤解がいま大きな不幸を生み出している。
格差の拡大をはじめ様々な問題が、資本主義の歪みとして現れている。
問題の根幹にあるのは、企業を代表とする民間セクターの力が過度に強まり、社会はバランスを失っていることだ。
社会を担うのは政府セクター、民間セクターだけではない。NGO、社会運動、社会事業などから構成される「多元セクター」が第三の柱になる必要がある。
かねてから経済や組織は合理性だけで機能しないことを訴えてるミンツバーグが、
視野を社会全体に広げて語る、集大成的著作!
企業には限界がある
私たちは、どうすれば社会のバランスを取り戻せるのか。
社会に蔓延している企業の社会的無責任の弊害を、企業のCSRなどで埋め合わせられると思っている人も多い。
しかし、それはあまりにおめでたい。
企業の利益追求と社会問題の解決が両立する「ウィン・ウィン」の世界が生まれるなどとは思わないほうがよい。