家庭でフラワーアレンジを楽しみたいという方にぴったりの本です。
新しいお花の選び方、水揚げ方法、カット方法等、基礎知識が充実していて、たいへん
役にたちます。一番嬉しいのは、市販の延命剤だけでなく、家庭にある簡単なものを使って
アレンジを長持ちさせるという、特別な方法がいくつか紹介されている点です。
またアレンジメントの章では、三方見、四方見が解説されています。が、不器用な私には
ちょっとわかりにくかったです。オアシスを使った小さなアレンジに関しては、幾らか
わかりやすかったです。
花選びの色あわせについての情報は大変よく、おしゃれのコツを納得。
花束の作り方、リースの作り方も、基礎からきちんと図解されていてわかりやすいです。
コサージュ・ブートニアのワイヤリングの基礎も一応書かれています。

大変美しく詳しい情報が満載ですが、家庭でオアシスを使って本格的なアレンジメント、
例えばラウンド型やLシェイプ、トライアングル型で花を活けてみたい、と考える方には
物足りないと思います。そういう方には「はじめてのフラワーアレンジ（井越和子）」を
お薦めします。
記述が重なる点もありますが、それぞれ良い情報がありますので、私はこの二冊で、
丁度入門１冊分かな、と思いました。

高校一年生の次男が学校でフラワーアレンジを
一年間勉強することになり、本屋さんで何冊も見比べて
この本に決めました。決め手は
◇道具の一つ一つまで丁寧に説明してある
◇少ない花でもゴージャスに見えるアレンジが載っている
◇巻末の花図鑑の写真が大きく説明もわかりやすい…
というのが主な理由です。
実際に手にしてアレンジしている次男本人は「水切りの仕方や
専門的な道具に代わる用具の説明がのっていて、なおかつ
いろいろな商品も具体例をあげているので活用できる」
と、初めての「花」への挑戦にやる気満々です。
超初心者の男の子でも使える本…というのはもしかしたら
誰にでも優しいわかりやすい本と思いおすすめします。

フラワーアレンジを始めて数ヶ月たちました。
アレンジには少しずつ慣れてきましたが、
最近の悩みどころは、花材選びです。
特に花の色合わせが難しくて、何か良い本はないかと探していました。

この本は色合わせの専門書ではありませんが、
基本的なものは載っています。
同色、反対色、ミックス、白のみ、
また挿し色の入るアレンジなどがありました。
すぐにでも、実戦できそうです。
これが専門書だったら、複雑で自分のアレンジに応用するのは、
難しいと感じたかも・・・。

また「はじめて本」なので、道具や、お手入れ法も丁寧に書かれていて、
その手の本を欲しいと思っていた私には一石二鳥でした。
同じような本もあり、迷いましたが、
パラ見をしたときに、この本からより強い引力を感じて選びました。