とても楽しい本です
★★★★★
以前、The Magic of Mikhail Talのレビューにも書きましたが、同書の著者も含めて多くのマスターが、この本こそ史上最高のチェスの本だと言っています。もちろんいいチェスの本はたくさん出ていますから、議論の余地はありますが、私の印象では、この本は少なくとも「もっともエンターテイニングな実戦集」だと言えるでしょうし、また対局者の心理がとても素直に出ている本だと思います。500ページ以上ありますし、全部読むのは大変ですが、どこを開いても面白いので、きっと楽しめると思います。チェスをやらない人にまで、チェスというのはこんなに楽しいんだよ、と勧めたい本です。