ENIX移植プログラマー戦記 ~TOKYO NAMPA STREETからドラクエ2まで~
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本書の目玉は以下の3つだ。
TOKYO NAMPA STREET (PC-8801/X1)の技術的バックグラウンド
ドラクエ2 (MSX/MSX2)の技術的バックグラウンド
没企画【あっぷるサーガ】の企画書の抜粋の初公開
それに対して、以下の内容は含まれていない。
ENIXの歴史
ゲームの攻略情報
ゲームの美麗なビジュアル
本書は筆者が1980年代のENIXで体験したことを、できるだけ思い出しながら書いたものだ。移植プログラマーとして、エロゲーの元祖と言われるTOKYO NAMPA STREET(原作者はエロゲー扱いされることを否定している)や、ドラゴンクエスト2を移植した体験談が書かれている。
主な内容は、技術的課題をいかにして解決したのかという【技術論】である。
つまり筆者が攻略した敵とは【モンスター】ではなく【ソースコード】なのである。
だからお願いだから、書かれていると最初から明言されていない話題が書かれていないから☆1つという評価は付けないで頂きたい。本書には、ENIXの歴史も、ゲームをクリアするために役立つ情報も、筆者が関与していないタイトルの話題も含まれていないのだ。
ただ、製品の裏側で移植プログラマーが何と戦っていたのかに興味がある人のために書かれた本なのだ。
その他、本書には以下のようなソフトの話題が含まれる。
ハングオン (PC-8801mkIISR版)
ライヒスリッター (PC-9801版)
MINI-DOS (PC-8001/8801, X1版)
6502エミュレーター (MS-DOS版)
CP/Mエミュレーター (MS-DOS&V30版)
独自16bitCPUエミュレーター (汎用)
ファミコン用グラフィックエディタ (PC-9801版)
ちなみに、全て筆者が作成したソフトである。
それ以外に、筆者作ではないがパックランド (PC-8001mkIISR版)にも言及している。
ゲームをプレイしたという話題はほとんど無い。本書で扱われる話題の多くは【ソースコードの問題】であり、一部は回路図やアーキテクチャの問題である。また一部は歴史の問題である。
(読者からいただいた指摘を含む誤表記を反映した修正版です。2016.3.9)