Macmillan ReadersのLevel 4（1,400語レベル）
語数　12,886　　YL 3.4

イギリスの秘密情報部員の007であるJames Bondの活躍を描いたシリーズ
の第一作目となった作品を、1,400語程度の語彙レベルでリトールドした
ものである。

ソ連のSMERSHという共産圏最大の機密組織に属していたLe Chiffreという
工作員は、組織の資金を使い込んでしまい、その資金をカジノで取り返そう
としていた。James Bondは、このLe Chiffreをカジノで負かし、破滅に向か
わせる使命を受け、上司の"M"から送られることとなった。

James Bondは、Vesperという女性や、Rene, Felixといった男性と協力し
ながら、一度は負けかかったカジノのゲームでLe Chiffreに勝利し、
使命を果たすことに成功した。

話は、そこで一件落着となりそうだったが、その後、VesperがLe Chiffre
のグループに拉致されてしまう。James Bondにとっては、仕事外のことで
あったが、Vesperを救いに後を追うが…。しかし、相手も一筋縄ではいか
ない連中である。James Bondは、その後無事に帰還できるのだろうか？

最後には、この拉致の背後の事実も含め、意外な展開が待っていて、スパイ
小説の醍醐味を感じさせられる。最後まで目が離せない展開が魅力的な作品
である。英文は、他のMMRシリーズのものよりは読みにくい印象を受けるが、
ストーリー展開は面白い本である。

マンガちっくな挿絵があり、アメリカンコミックみたいな雰囲気でした（笑）
００７好きのはじめの一歩という感じ。
バカラのルールをちゃんと知りたくなりました。