代表的な良書だと思います。
★★★★★
Nancy Bush の本のファンですが、この本が一番お勧めです。本の前半分は、靴下編みの歴史について教科書みたいにしっかり書かれています。英語びっしりでネイティブでもかなりの読み応えだと思います。また、作品のほとんどは細〜い糸(36〜40目/10cm、といったゲージがほとんど)なので、日本では材料を入手するのが難しく、まだ一足も編んでいません。それでも、掲載作品の完成度は他書に比べ一線を画いており、手放す気にはならない本です。ヨーロッパの伝統的なデザインの踏襲のようですが、著者が現代風にアレンジしなおしており、日本でもフツーに着用可能かと思います。
実用性を求めるのであれば、彼女の別の本、「Knitting on the Road」との比較購入をお勧めいたします。こちらの本では、もう少し太めの糸の作品も多く掲載されており、日本の糸で作成可能でした。また、デザインは、「Folk Socks」同様に伝統的なデザインがベースになっていますが、より現代的かつ日常的で、毎日、フツーに着れるものばかりです。(複雑な編込みなどは少なく、どちらかといえば、一色の模様編みの作品がより多いような気がします。)こちらは、ほとんどすべてのページを作品と作り方にさいており、英語オンリーの教科書的なページはないので、目的によっては無駄のない”投資”かもしれません。
ほーぅと、くつ下の歴史に思いを致す、一冊
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くつ下の長い歴史、北欧の寒い気候から足をまもるための工夫、くつ下を丈夫に作るテクニック、くつ下にまつわる習慣やエピソードなど、読むうちに手編みくつ下の魅力はいっそう高まります。
そして、古くからの伝統的なデザインを今実際に編めるように、18のパターンが紹介されています。シンプルなリブ編みのものから、レース、フェアアイルなど、どれもがそれぞれに美しく個性的な上、使われるテクニックも違っています。編み応えがありそうですが、編み方の説明はていねいです。出来上がれば多分一生ものですね。
また、数種類の作り目や拾い目のし方を含め、つま先やかかとの様々な編み方が、ひとつひとつ写真や図入りのていねいな説明で別セクションにまとめてあるのは便利です。
完成品のきれいな写真とともに、もとになった資料的価値のある古いくつ下の写真とその解説もあります。
読み物としてもとても興味深いので、編み物をしない方にもおすすめです。
靴下!靴下!靴下!
★★★★★
なかなかない「靴下」だけの本。伝統的な靴下が紹介されています。
また、靴下にまつわる歴史も紹介されています。
日本の編み物の本と違い、編み方を文章(英語)で表記しているのでご注意。
ですが、模様やデザインなど参考になりますので、眺めるだけでも素敵です。
くつ下の歴史もわかる本
★★★★☆
写真を眺めるだけでもとても楽しい本です。
前半ではくつ下の歴史が紹介されています。主に北ヨーロッパが中心になっています。
ほぼ真ん中に編み方の説明が載っています。ここには踵と爪先の編み方が何種類も載っています。
後半には各国の伝統的なくつ下を元にした20種類弱のくつ下の編み方が載っています。表紙に出ているくつ下の編み方も出ています。全部編むと真ん中で説明されている踵と爪先の編み方全てを試すことができるそうです。
使用糸の50g又は100gごとの長さがヤードでしか表示されていないので、計算する必要があります。
模様編み・編み込み模様などにはほぼ編み図がついています。
全部あみたいなあ
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編み物では定番の国(ノルウェイやイギリス)だけでなく、日本では滅多にみることのない、フィンランドやバルト三国のソックスが掲載されていて、買ってよかったと思いました。時間ができたら全部編みたいです。