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おそろし (新人物ノベルス)

価格: ¥1
カテゴリ: 新書
ブランド: 新人物往来社
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作者の愛 ★★★★☆
数ある書き手の中で、宮部みゆきはどの作品をとっても当たり外れの無い稀有な存在だと思う。特に秀逸なのは、出てくる人びと各々にスポットライトを当て文字の中で生き生きとしている。 本を読み終えた後、あ〜面白かったー!胸がちょっと暖かくなった!そんな想いを必ず抱かせてくれる人です。 あの悲劇だらけの模倣犯を乗り越えて文章に凄みも加わった作者に目が離せません
宮部氏版百物語開幕 ★★★★☆
宮部氏版百物語開幕

陰惨な体験をした17歳のおちかが聞き手にも語り手にもなる
5つの話が語られる

様々な変事が語られる
その底にあるものは想い
生者と死者の想いが交錯する

よくあるパターンでは、単純な因果応報的なオチをつけたり、民俗学的な薀蓄が語られたりする
しかし、宮部氏のホラー小説では殆どそれらの要素が無い

変事に関わった人々の想いを様々な切り口で丹念に描く
まさに、東西随一のストーリーテイラーだと思う

宮部みゆき版モダンホラー(時代ものですが。。。) ★★★★★
宮部みゆきの長編、
時代物でホラー。

単行本からソフトカバーとして、
今回出版された。

物語の構造としては、
主人公が章毎に不思議な因縁話を聞き、
最後に大団円を迎えるという、
モダンホラー的な構造を持っている。

テーマは人間がいだく「恨み」。
更にその恨みを糧に命を保つ「悪」の存在を描き、
最後に悪との対決がある。
キングの長編とこの辺は欲にている。

宮部みゆきとキングのモダンホラーの類似は今までも感じるところだったが、
本作でも十分にそれが感じられ、非常に満足だ。
本家のSキングがキング的なモダンホラーを書かなくなってから長い時間がたつ。
宮部みゆきがキングテイストの作品を発表してくれることは、
日本人はしあわせだと思う。

最後に主人公おちかの成長を描いたことで、
作品としても後味よくまとまっていく。

怪異の中に友を見つけ、
友は主人公の成長とともに去っていくというストーリーは、
宮部みゆきの得意なものなのだろうと感じる。
その点では満点。