SCJDの試験課題を受け取ると、多くの方が「いったい何から手をつければよいのやら」と途方にくれることと思います。私もその一人でした。この本はそのような読者へのフォローもしていて「ドキュメントをよく読んで、あいまいな点、疑問点を箇条書きでリストアップする」「紙にGUIクライアントのイメージ図を描いてみる」などといったアドバイスが読みやすい英語で丁寧に書いてあります。
設計の選択に関するアドバイスも参考になります。自分が選択しなかった設計についてはどうしても理解がおろそかになりがちですが、なぜ選択しなかったのか、メリットとデメリットを知り理論武装することが、この本だけで可能です。
さらに、出版社のウェブサイトでサンプルアプリケーションのソースコードが手に入ります(ダウンロードには書籍に記載されているIDが必要です)。SCJPに合格したばかりでまだ経験の浅いプログラマにとっては、大変参考になると思います。秘密兵器と言っても良いかも?
他の多くのベンダ試験と違って、SCJDは課題によって確実に自分のスキルが向上することを実感できる試験です。この本を活用して、多くの方が試験を突破されることを期待しています。