京都は全国から観光客が来るということもあり、美味しいお店は実に多く、その中から雑誌「あまから手帖」の編集部が選んだ100のお店が掲載してあります。
2ページ見開きで一つのお店を紹介するというスタイルです。看板メニューは当然として、お店の佇まいや内装、住所・電話・営業時間・大体の値段の目安など必要な情報はもれなく掲載してあります。

京都の食事処を紹介したガイドブックは物凄く多く、どれを選んだら良いのか迷うと思いますが、本書は新装版とあるように、2000年に刊行し、2005年に改訂版をだし、その新装版ですから、多くの方の評価をもらっているという実績がある本です。

掲載してあるお店をいくつか紹介しますと、湯豆腐で有名な、奥丹清水店は清水寺近くの三寧坂にあり、立派な門構えと美しいお庭を見ながら食べる湯豆腐はまた格別です。
祇園円山にある料亭「菊乃井」でのお昼のメニューの時雨めし弁当は敷居の高いお店の中で食するリーズナブルなお弁当で、そのお店のたたずまいと併せて一度行かれてもよいのではと思います。

祇園の建仁寺近くにある「祇園 さ々木」は京都を代表する名店との評価をもらっています。評判高い「桜田」「草喰 なかひがし」もお昼のメニューが紹介されています。
他にも有名老舗から新しいスタイルのお店まで、様々な食のジャンルを取り上げ紹介してありますので、和食だけでなくいろいろなメニューを確かめたい人には良い編集となっていると思いました。