タイトルの「嘘とキス」の意味はラストでわかりますが。
★★★★★
主人公のハルが健気でとてもかわいいです。兄弟といっても話が二転三転し、最後にタイトルの「嘘」が何なのかがわかります。
子供の頃離れ離れになった弟ハルと兄達也が再会するのですが、達也はハルと分からず一目惚れし一夜を共にします。
子供の頃別れた理由などお互いが知っていることと知らないこと(事実)のすれ違いや誤解からストーリーは進みます。
特にハルの心情がよく描かれていて、ハルが達也のことで一喜一憂するたびに同じ気持ちに。。胸が熱くなります。
達也をひたすら慕うハルが、切なく愛おしいです。
ハルの別のお兄さんやバイト先の人達がほのぼのしていて、会話が軽快で楽しめます。
ラストはちょっと驚きでしたが。個人的には。
読み応えのある作品です。是非どうぞ。