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ドイツの歴史教育 (シリーズ・ドイツ現代史)

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: 白水社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:川喜田敦子/著 石田勇治/監修 出版社名:白水社 シリーズ名:シリーズ・ドイツ現代史 4 発行年月:2005年12月 関連キーワード:ドイツ ノ レキシ キヨウイク シリーズ ドイツ ゲンダイシ 4 どいつ の れきし きよういく しりーず どいつ げんだいし 4、 ハクスイシヤ 6911 はくすいしや 6911、 ハクスイシヤ 6911 はくすいしや 6911 ナチ時代の負の過去をいかに次の世代に伝えるか。歴史認識と歴史教育をめぐる戦後ドイツの歩み。 第1章 なぜ負の過去について教えるのか第2章 普通のドイツ人の責任を問う第3章 ゆがんだ歴史認識をどう解体するか第4章 「忘れられた犠牲者」への視点第5章 被害者としてのドイツ人第6章 変容する世界のなかで
ナチスドイツの犯した過ちについて正面から取り組むドイツ ★★★★★
ナチスドイツ時代に起きた大量虐殺について,
ユダヤ人だけでなく精神薄弱者やジプシーなどが対象であったこと,
およびその補償についての歴史・経過,および学校教育における取り上げ方,
また戦後の戦勝国への賠償金支払いの約束を上手にホゴにしてきたことなど,
敗戦後ドイツの辿った道を真摯に偏りなく語った好著です.
知ってるつもりが知らないことが沢山ありました.
大変読みやすい本なので,ホロコーストと現代ドイツの思想について知りたいと思う方にはお勧めです.
歴史を「共有」することの難しさ ★★★★★


歴史はその時代の制約により解釈をいかようにも歪曲することができる。

例えば終戦直後の西独でナチズムを「ヒトラー」の特異性のみに負わせたことは、
反共産主義の立場から西側「民主主義」を徹底させるための政治的措置であり、
逆に東独が戦犯ドイツの継承国となった西独に「ナチズム」責任のすべて負わせたことは、
反ファシズムを錦の御旗とする東側「共産主義」にとっては必然的な政策であった。

本書は両独のその後を追いつつも主として統一直後までの西独歴史教育を中心に展開し、
いかに「歴史認識」を以下のように転換させてきたかを丁寧に解説している。

1) ナチズム史の教育そのものに対する認識
--> 占領国政策による「政治的義務」から主体的な「国家責務」へ
2) 戦争犯罪の主体に対する認識
--> 「ひとにぎりのナチ」から「一般ドイツ人」へ
3) 戦時迫害に対する認識
--> 「反ユダヤ主義」の固定図式からジプシーや障害者への迫害をも含めた「排外主義」へ
4) イスラエル、ポーランドとの教科書対話
--> 「被抑圧者」としての記述から「共生者」としての記述へ

「歴史」が書き手の数だけ生まれてしまう現実の中で、
国内外を問わぬ共有認識を醸成することがいかに困難かを物語っているが、
いまだ途上にありつつもドイツの政策はひとつの模範例として学べるのではないだろうか。