「読み解」いてない!
★☆☆☆☆
「読み解く」というタイトルながら、一つ一つの診断ラベル、概念を読み解いているわけではない。
訳をした裏話などちりばめているが、「で、その概念・ラベルは、どんな患者に診断できるの?」が抜けている。理論を突き詰めているわけでもないし。
残念!
語り口調が親しみやすい
★★★★★
看護診断のお堅い話を砕けて、しかもわかりやすく内容説明されています。
診断ネーミングをつけたい時、迷ってしまうことはありませんか?
診断名を根拠から説明されて、しかも語り口調で「例えば」的な書き方が多いので
頭に残ります。
すべての診断名を網羅しているわけではないのですが、「あ、ここ迷うよな」という
かゆい所に手が届く、まさにそのような感じであります!
私は学生に説明する必要があったので購入しましたが、
不必要な所も読み物として読んじゃいましたので、そんな感じでぜひどうぞ☆
看護診断の誤診を避けるためにはこの本から
★★★★★
NANDAインターナショナルの看護診断は、もう日本の看護のスタンダードになっている。電子カルテシステムが普及して、これなしにはまともな看護を行うことができないからだ。
しかし、それぞれの看護診断が表している患者現象の理論的背景を理解せずに、当てもの式に診断をつけると誤診につながりやすい。誤診を避けるためには理論的背景を理解することがいちばんだ。
本書はその理論的背景である中範囲理論を軽快に読み解いていく。今度の版からはサイズが小さくなって携帯しやすく、ナースが通勤の合間に電車のなかで読むのにも適当だ。
心理学や社会学とも通じる看護診断があるので、ナースだけでなく、もしかしたら一般の人が読んでも理解できるのではないだろうか。自分が病気になったとき、ナースが自分をどう理解してくれるのかわかるかも。