悩む家族のために
★★★★★
今まさに、病める家族を前にして困っている、そんな人に手にとって欲しい一冊。
患者の置かれた心理状況を解説し、望ましい接し方をわかりやすい事例をはさみつつ解説している。
また、行政・病院など家族外に求められる支援についてもわかりやすく書かれている。
実践的な内容は、対応に戸惑い自分が発する一言一言に薄氷を踏む思いの日々を送る家族にとっても、また、もしかして?と疑問を持ったばかりの人にとっても、助けになることだろう。
本書では病気についての学問的な詳細情報は最低限にとどめてあるが、統合失調症について同じ著者がシリーズで本を出している。そちらは未読だが、あわせて読むとより理解を深められそうである。