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原子・光・磁気の解析―その成り立ちと発展の軌跡

価格: ¥3,000
カテゴリ: 単行本
ブランド: 技報堂出版
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本書独特の内容 ★★★★★
本書に記載されているが、他の著者の和書には取り上げられていない主なトピックスを以下に記す。これは、このレビューアーの知る範囲のものである。
★3n-jシンボルの詳細★テンソル演算および3n-jシンボルによる磁気準位間の遷移確率の導出★σ+、σー、π 等の磁気準位成分の遷移確率★磁気双極子と電気四重極に関する超微細構造のハミルトニアンをカシミールの公式を通して求め、超微細構造のエネルギーを表示★自然幅や衝突広がりは、ローレンチアンであるが、これらを畳み込むとやはりローレンチアンになり、その幅は二つの幅の和になること★フォークとプロファイルは、ドップラー部分とローレンチアン部分の合成になっているが、これと他のローレンチアンとの畳み込みはホークトプロファイルとなり、そのローレンチアン部分の幅がそれらの幅の和になっていること★飽和吸収スペクトルに対するクロスオーバー線の生成の詳細な説明★マクスウエルの方程式から磁気光学スペクトルの一般的解の導出★前方散乱磁気光学スペクトルの一般式の導出★ファラデーの公式やフォークトの公式がその特殊解であることの解明★ラビ周波数の解析★密度行列の運動方程式とリウビユの方程式★サセプティビリティーと波数に関する磁気光学スペクトルの理論と実験★ファラデースペクトルの解析における左右円偏光とσ+、σー遷移成分の相互作用のメカニズム★左右円偏光と磁場の向きの効果
以上散見した幾つかの点を記したが、分光学、磁気光学を学ぶ人達には有用な事項を多数内包した便利な参考書である。推奨する。 
偏光 ★★★★★
本書は、磁気の効果を主として磁気光学スペクトルの研究に関して説明している。磁気光学の基本になる前方散乱磁気光学スペクトルの一般式を紹介している「I.Hirano,Phys.Rev.A.52(1995)3594」。ファラデーの公式、フォークトの公式等は、この一般式の特殊解であることを解き明かしている。注目すべきことである。また、ファラデースペクトルについては、左右円偏光とシグマ・プラス、シグマ・マイナス遷移成分との相互作用のメカニズムを初めて明らかにしており、今後の波及効果が期待される。
ラビ周波数 ★★★★★
ラビ周波数の定式化は、本書が先がけであり、これ以上詳細な解析は、今後の研究にゆだねられる。ラビ周波数は、密度行列と波数の関係に特別な寄与をなし、左右円偏光の巨大なスペクトルシフトの解明に役立つ。活用・研究が望まれる。