ソルボンヌ大学のフランス文化・文明講座では、文法には、教授各自が、それぞれ、授業に、自作のプリントを用意してきたり、して下さいますが、講座の、文法書のようなものはなく(1990年代後半)、問題集だけが、出版されていて、買わされます。この本は、ビジネスフランス語の教授推薦のテキストで、決まって購入しなければならない本では、なかったのですが、ソルボンヌの問題集は、それは、ディーテールまで細かく、細かすぎで、この本は、(こちらは、問題集ではなく、ページの半分が文法書、残り半分が問題集です)ずっと、プラクティカルに、なっています。各項目のまとめ方が、シンプルなのに、要点はおさえてあって、フランス語につきものの”例外”なども、充実しています。そして、その上で、問題の方を、実際解いてみる。問題の方も、かなり、実際的です。上級者だけでなく、仏語検定2級ぐらい、それ以前ぐらいからでも、十分、理解できると思います。これから、留学を考えている方は、フランス語の、文法用語にも、慣れる必要がありますが、この本は、ピッタリだと思います。最後のほうの、譲歩・結果・逆説etcの表現は、検定試験でも、フランス文部省のTCF(この間、福岡で受験しました)でも、キーポイントとなるところです。
この本のまとまりかたは、理想的です。ビジネスフランス語の教授は、30歳全般の、パリ商工会議所関係のムッシューでしたが、やはり、この本の、合理性・実用的・実際的・論理的な面と、まとめ方が、お気に入りだったのでは、と思います。今は、私も、フランス語を教えていますが、お薦めです。