冷たい方程式・・
★★★★★
台風の目を射抜いて救援ロケットを打ち上げるシチュは燃える!
管制室もマスコミも一緒になって「ゴー!ゴー!」<吹き替えだとパイロットまで
でも現実は残酷。救援が来るまでに酸素が切れる。一人「間引き」しないかぎり全滅・・
「冷たい方程式」に決断を下す船長が悲壮です。
正直、ハックマンにしろと思った人は多いでしょうね。
真空の恐怖…!!観賞後思わず星空を見上げた…。
★★★★☆
「OK牧場の決闘」や「大脱走」などを手掛けたジョン・スタージェス監督作品。
宇宙から帰還できなくなった3人の宇宙飛行士の話だが、
原作は1964年に書かれ、映画公開は1969年。
翌1970年に、あの「アポロ13号」の事故が起きている。
未来を予見するのがSFならば、本作こそSFらしいSFだ。
役者陣としても、地上管制官の責任人者に「ローマの休日」や「アラバマ物語」などで深い演技をみせたグレゴリー・ペック。
宇宙飛行士のひとりはジーン・ハックマン。
救出に向かうのはTV版逃亡者で有名な デビット・ジャンセン と役者が揃っている。
特撮は現在のCGものと比べれば稚拙ではあるが、ドラマでみせるので引き込まれていく!!
徐々に欠乏してゆく宇宙船内の酸素。
救出船の発射を大型の台風が妨げる。
どうしても船内の酸素はもたない!!!
その時、船長の決断は!!
SFであると同時に超一級のヒューマンドラマ。
感動で観賞後、星空を見上げました。
祝、初DVD化
★★★★★
DVD化を待ち望んでいた作品の一つです。
意外と知らない方が多い作品ですが、
CGが多用された「アポロ13」とは違った当時の特撮作品作りを見ることが出来ます。
ここまで緊迫感を圧縮した映像作品はジョン・スタージェスの得意技ですね。
画質は、この当時の作品らしく全体に赤味がかった色調に独特のものがありますが、
ブラックとホワイトのバランスも良くて古さを感じません。
原版のキズや焼けも一部に感じられるものの、
かなりフィルムの保存状態は良かったものと思われます。
DVD化の英断に拍手を贈りたいと思います。
これで、やっと痛んだビデオテープと別れることが出来ます。
懐かしい
★★★★☆
今は無き池袋の有名二番館で初めて観た時のことを思いだし、実に懐かしかった。意外にも初DVD化だが、やはり宇宙モノはノートリで観なきゃダメ。ジーン・ハックマンの役がやけに印象に残っていたのを覚えていた。
初DVD化ですか?
★★★★☆
小さい子供が観たら、恐らく閉所恐怖症のトラウマを残すであろう怪作。
いやいや、これは傑作ですよ。
僕も小さい頃TV放映で観たのですが、
こちらまで息苦しくなって動悸が激しくなったのを良く覚えています。
当時はこんなに有名な俳優さん方が出ておられたとは、つゆ知らず。
このSFサスペンスの傑作を今一度DVDで観れるなんて嬉しいですね。
監督のスタージェスさんは、西部劇や戦争映画を数多く手掛けた方。
つまり「敵味方にかかわらず、同じ境遇に置かれた者同士、
その世界でしか生きることの出来ない男同士のみが解り合える、葛藤・苦しみ・友情」
こういったものを描くのに長けた方です。
そんなスタージェスさんがSFぅ?と思ってしまいますが、
観終わってみると、成る程成る程。彼がこの映画の監督に抜擢された理由が良く判りますよ。
咳き込む程に男臭い映画です。ムンムンする位『男』の映画ですね。
確か、物語に米ソ冷戦時代の背景が絡んで来るので、
お若い方や初見の方は、その辺の世界情勢を
軽く予備知識的に入れてから鑑賞される事をお勧めします。