ねぶた祭を一通り知ることのできる一冊
★★★★☆
帯に「青森ねぶた祭実行委員会公認の公式ガイドブック」と記されているが、それだけの内容を蓄積した、熟読したい一冊である。
青森ねぶた祭のバックステージを、数値データと細かい作業工程でつづられた一冊、青森市民が読んでも驚くようなデータが並んでいる。データによって、ねぶたバカの覚悟が半端でないことをも裏付けている。ねぶたを作る・ねぶた祭を開く・ねぶたを運行する・ねぶたを見る・ねぶた祭に参加することについて、細かくガイドしてくれているため、読んでからねぶた祭に行くことで、ねぶた祭の楽しみを倍増させることができる。
惜しいのは、キャンパーに全く触れていないことである。
ねぶた師や囃子方の方々と比べればキャンパーのねぶた熱は大したことないのかもしれないが、ねぶたキャンパーもまた、青森ねぶた祭の文化伝承を担う一翼であり、切り捨てて欲しくはない存在である。この点では星を1つ減点させて頂いた。
青森ねぶた祭に出かけたことのない人はもちろんのこと、過去にねぶた祭に出かけた人、ねぶた祭リピーターの方、青森市民の方にもぜひ読んで頂きたい一冊である。
ねぶた関係者必須アイテム
★★★★★
県外人ですが、青森ねぶたの囃子会に所属しており、ねぶたの事はある程度
わかっていました。
が、文章のあちこちにねぶた好きにはたまらないフレーズがあり、とても楽しめました。
人と祭りへの愛情が感じられる1冊です
★★★★★
今年、はじめてねぶた祭に行く予定なので、大変参考になりました。
ねぶたがただの張りぼてではなく、優れたペーパークラフトであることや、
ねぶたに情熱を傾けている人がとてもたくさんいることが、よくわかりました。
しかも、宿泊情報や、ねぶたの楽しみ方までのっていて、
帯にねぶた祭初の公式ガイドブックと書いてあるのもうなずけます。
ねぶた祭実行委員会公認の本なのです。
著者は10年かかって取材したそうですが、
きっとご本人も相当なねぶたバカなのでしょう。
「ねぶたバカ」という言葉を、誇りを持って使う、というあたり、しびれます。
この本を持って、ねぶたで跳ねてきます。