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米中石油戦争がはじまった―アメリカを知らない中国は敗れる

価格: ¥1,404
カテゴリ: 単行本
ブランド: PHP研究所
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日本国独立のための警告の書 ★★★★★
覚醒の一冊である。

皆がうすうす感じているアメリカの斜陽と、それにとって変わりたい中国の、近未来予想に基づく日本国独立のための警告の書といっていいだろう。

私たちが選択すべきものは何だろうか。
エネルギー消費大国アメリカと、驚異的なエネルギー消費を予想させる中国。この二国間のエネルギー争奪戦が既に始まっている。ルール無視の戦法も、得たもの勝ちの状況下、日本の国家戦略のお粗末さを鋭く抉る、まさに衝撃の書である。

国家戦略として、要のはずの国防とエネルギー戦略。その国家の根幹部分をアメリカに頼りきりの日本に、真の独立国としての危機感の希薄さを見たのは私だけではないはずだ。

誰にもで理解できるほどに、わかり易く書かれているこの書籍の、裏の真意を読みとれば、筆者の切迫した警告の意図も伝わってこようというものだ。
本当はこれからはじまるのだが ★★★★☆
ご存知テレビ東京系の「ワシントン・リポート」でおなじみ日高氏の著作。近著に並んで、いまだに大規模書店にそれなりの部数置かれているのは「石油」ということが、世の中で注目されているということか?

軍事面については上記の番組等でよく触れられるので、予想の範疇の内容であるが、本書では経済面での影響等についても解説を試みており、この点が興味深い。

かつて、日本に対して行ったような経済制裁を中国に対して米国が開始したとき。その時こそ、「米中石油戦争」の開戦なのだろう。
生々しい国際情勢:いずれ米国は中国に経済制裁を行う ★★★★☆
中国のプレゼンスが高まっている。これは中国の巧みな外交戦略によるところが大きい。日本の細川首相がクリントンとの会談を決裂させ、ジャパンバッシングをまねいたのと対照的に、中国は1ドル5.72人民元であった交換レートを一挙に60%切り下げて8.72元にして圧倒的な貿易上の国際競争力を手にした。さらに中国はミサイルの打ち上げに失敗していたが、クリントン政権が1999年にミサイルの最新技術を中国に売り渡したので、今や中国の潜水艦はワシントンを一撃する能力を獲得するに至った。

著者は、中国と米国の石油と政治理念を巡る対立は、いずれ米国の経済制裁を招くと見る。一方で、米国は自国の若者の命を守るために、長距離攻撃力を保ちつつも基本的には米軍をアジアから撤退させるだろうと見る。

それにしても本書で一番印象的だったのは、ニューヨークタイムズの報道したとされる香港の漁民にたいする弾圧だ。海を埋め立てて石炭発電所と風力発電所を作る事に反対して工事を妨害しようとした漁民数十人に対して、警察官や人民解放軍が出動して、最初は模擬弾や催涙ガスを使っていたが、最後は実弾を発射した。丸腰の漁民は20名が死亡し数十人が重傷を追った。騒ぎが収まると警察側は死者を海の放り込んだ上、漁村を封鎖し一軒一軒しらみつぶしに探し回って暴動に参加した者を子供を含めて拘束したとのことである。天安門事件以来中国は基本的には変わっていないのだ。

アメリカからも中国からもコケにされる日本の未来 ★★★☆☆
中国が石油を買出し、安い人民元でドルを貯めている。
その中国をアメリカが様子見をしているがその先には?
その2カ国の行方に少なからず影響がある日本に住む私達には気になる本だ
読後の感想でいうと、軍事力の話が印象に残るのと
結局日本はアメリカからも、中国からも大事にされない侘しい立場の将来
まぁ、そんな立場だろうと漠然と感じてはいるものの
日本国内で軍事基地移転問題での討議は独り善がりで
アメリカ側からの真実は日本の土地をいいように使用してただけという事なのか。
北京オリンピック以後、この本で書かれた中国にアメリカの変化がどう出るのか見極めてみたいと思う
衝撃の書 ★★★★★
中国が抱えるエネルギー問題は事実だろう、しかし世界の覇権をかけた争いに誰が勝者になるのか、先進国との貿易摩擦を巧妙にしのぎ、世界中の専制国家と影で手を結び、本当に目指しているものが見えてくる、食べられない人間が何億いようと金と権力がある者が支配して当然と考える思想は何千年経っても少しも揺るがない、日本のように中国の一部を借りて工場を建てて儲けようなどというちっぽけな考えではなく、全てを手にする事かもしれない、日本が経済的に苦しんでいる中、隣国は恐るべき力を持ち目は全世界に向いた、経済大国だなどと勝手に言っている日本などは眼中に無いのだ、広大な面積を持つ国は志しも壮大だ、しかし最大国を敵に回せばおのずとさまざまな衝突が生じる、言う事とやる事が違う国家がどのように挑戦し、また危機はどのように回避されるのか、回避できずに力で戦う事になるのか、日本人は目を覚まさなければ、子の世代にはもう石油は簡単に手に入らないかも知れない。