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近現代日本の発禁本作品選 響林社文庫

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: 響林社
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近現代の各種発禁作品を集めました。
発禁の理由は様々で、性、風紀に関するもの、政治に関するものに大別されます。
今から見れば、なぜこのようなものが・・・と思うものが少なくないと思われますが、それは時代を反映していたということかと思います。
 下記の作品のうち、平出修の「逆徒」は、大逆事件の幸徳秋水の弁護士としてその裁判を描いたもので、掲載された雑誌「太陽」が発禁となりました。黒島伝治の「武装せる市街」は、戦前の山東出兵の済南事件に題材を取ったもので、1930年に出版と同時に発禁となっています。
 また、永井荷風伝とされる「四畳半襖の下張」は、わいせつ物かどうかを巡って最高裁まで争い、作家の丸谷才一らが論陣を張ったことで知られています。最高裁では、わいせつ物と判断されましたが、その後の時代環境の変動は著しく、今では、これが刑事罰の対象となるほどのものとされたことには、大きな違和感が感じられるところです。参考資料として、末尾に地裁、高裁、最高裁の判決文を掲載しておきました。

【収録作品】
 青白き巣窟(室生犀星)
 青春の逆説(織田作之助)
 ヰタ・セクスアリス(森鴎外)
 四畳半襖の下張(金阜山人、永井荷風・伝)
 媒介者(徳田秋声)
 反古(小山内薫)
 逆徒(平出修)
 武装せる市街(黒島伝治)
 参考資料  四畳半襖の下張事件の裁判所判決

【ご参考】
 発禁本としては、他にもたとえば、次のようなものがあります。いずれも、響林社文庫に収録していますので、是非お読みください。
 ・永井荷風「ふらんす物語」
 ・菊池寛「大衆明治史」(GHQによる発禁)