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最後の戦闘機 紫電改―起死回生に賭けた男たちの戦い

価格: ¥1
カテゴリ: 単行本
ブランド: 光人社
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技術者魂 ★★★★☆
 二式大艇で有名な川西が開発した戦闘機,紫電改開発にまつわるノンフィクションです。ルーツの紫雲から,強風,紫電,紫電改への開発の過程が描かれています。特に強風は水上戦闘機として開発されたため,胴体の中程近くに主翼を配置した中翼式だったため,紫電開発の際,脚の構造が複雑になり,事故率が高く,着陸時の損耗が多かった点は興味深く読むことができました。そしてすべての欠点を改良した決定版,紫電二一型(紫電改)が開発されました。紫電改は,大戦末期,松山三四三空に集中配備され,日本海軍航空隊最後の意地を見せたことは有名です。紫電改のメカニズムに興味のある方は,同社同著者の「紫電改入門」を読まれることをオススメします。
 この紫電改は,戦争末期の松山三四三空での活躍が有名であり,様々な著書があります。戦記に興味のある方は,元三四三空パイロット宮崎勇氏の「帰って来た紫電改」や,この本の著者の「紫電改の六機」,豊田譲氏の「蒼空の器」,NHKSPDVD「紫電改〜最後の戦闘機〜」などがオススメです。 
開発に関わる仕事を目指す方へお勧め ★★★★☆
紫電改は、「強風」という水面から離着陸する水上戦闘機、それを改造した陸上機「紫電」を経て、開発された陸上機です。
この本では、1/4が「強風」開発の話、1/4が「紫電」開発の話、残り半分が「紫電改」開発の話です。
この本は、層流翼、自動空戦フラップ、機体本体の形状の変更、武装の選定などの、
課題とそれの解決経緯など開発に関わる話に、テストパイロットの苦難と悲劇、
生産管理の問題と解決など、「紫電改」という飛行機の開発プロジェクト全体を通した、
開発記ともいうべき本です。

途中、章題に「戦う技術者たち」となっているように、不眠不休の開発の過酷な状況が
書かれていますが、それでも、飛行機が好きで、若い技術者達が、新しい発想で、
これら3機に新しい機能を盛り込んでいく様は、たくましく、何かの開発に携わる職業を
目指す方には、憧れをいだかせるのではないでしょうか。

ちょっと専門的な用語が多いので、開発などに興味のない人には、読みづらいかも。
何かの開発に携わる仕事に就きたいと思っている人たちには、そうした世界への
入口を開き、興味がさらにわく素晴らしい本だと思います。