『思い出のマーニー』よりの描き下ろしで、のちに映画ポスターの原案となった。背中合わせの杏奈とマーニーという、象徴的な絵柄。「“二人で一つ”という存在なので、二人が一緒にいる絵が一枚はないといけないと思って描きました」(米林監督・談)。おさえめの色調、淡い水彩で『マーニー』の世界観を表現した一枚。 (C) 2014 GNDHDDTK
米林監督の前作『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)より、描き下ろし。「アリエッティが鏡の前で髪の毛をとめるしぐさに色っぽさが出れば、と思いました」(米林監督・談)。久しぶりに描いたというアリエッティは、アニメ本編よりも、やや、あどけなく見える。彼女の周囲に描きこまれた小物類にも、それぞれの味わいがある。 (C) 2010 GNDHDDTW
本画集描き下ろしのオリジナルキャラクター。「いろいろな髪型の少女を描いてみたい」と語る米林監督だが、一番好きなのはショートカットの少女で、往年のプライベート画の中にも、数多く見受けられる。頬杖をついた少女が、上目がちに、こちらに向けるまなざし。「その視線の先にいるのは、誰?」という想像をかき立てる絵。 (C) 2014 Hiromasa Yonebayashi
本画集描き下ろしのオリジナルキャラクター。マーニーと同じブロンド少女だが、より大人びた印象を与える。「やや斜めに、誘うようにこっちを見ている絵にしました」(米林監督・談)。ゴージャス、かつ清楚なこの絵は、画集のトップページを飾ったメモリアルな一枚で、編集段階で、「いざない」というタイトルが付けられた。 (C) 2014 Hiromasa Yonebayashi
米林監督は、アニメーターとして、スタジオジブリ作品の原画やレイアウトも多数描いている、宮崎駿作品『風立ちぬ』(2013年)でも、汽車の中で菜穂子が初めて二郎に出会うシーンや、高原のホテルで再会するシーンなどを描いた。これは、少女時代の快活な菜穂子。大人になってからは清楚なイメージで描いたという。 (C) 2013 GNDHDDTK