自由のために自律した個人を目指した結果、
生きることの必然性のなさが、ますます顕わになったのが
現代社会の特徴と思われます。
この本は、誰もが臨床現場でぶつかる有用性、
成長神話、生産力主義などに対する疑問を、
先人の知見を引用しながら整理して見せてくれます。
事典の体裁をとりながら、著者の世界観が
明確に述べられており、スキル以前を求める人にとっての好著です。