題名と中身が曖昧
★★★☆☆
加藤寛一郎氏の著書ということで久しぶりに読んでみたが、内容はほとんど著者の『墜落』シリーズから抜粋し整理しただけで、読み手にインパクトを与えるものではなかった。
著者が結論づけている、「航空機事故は確率的事象である。完全な防御は不可能である。・・・」のことについて、もう少し数値的に分析した内容にして欲しかった。また、著者が各章で述べる事故の「流れ」から次に起こる航空機事故を推定しようとしていることについても、もう少し強い主張があってもよかったと思う。
全体的にもっと読み手に分かり易い書き方にしてほしい。学者が世に訴えようとする文章使いを考慮して貰いたい。