グラウンデッドセオリーアプローチを使って，研究を始めていたものの暗礁に乗り上げていたとき・・，この本と出会いました．
これまで戈木クレイグヒル氏の本を片手に研究しようとデータを取ってきたものの，2事例目以降とどうやって関連させていけばよいのか？？頭の中はクエッションだらけでした．それに，今までの本だと例題が短くて，実際のデータではどうやってまとめればいいのかもわかりませんでした．
でも，この本では長編のデータを使って，現象に分けるところも丁寧に載っていたので，今までの謎が急に解けた感じです．
違う研究方法でまとめようかと悩んだ時期もありましたが，またグラウンデッドセオリーアプローチを使って論文を書きたい気持ちが沸いてきました！
研究を進める上でのバイブルにもなりそうです．

私は,前回の「グラウンデッド・セオリー・アプローチ 理論を生み出すまで」のなかに書かれてあった「パターン」がどうしても理解できませんでしたが，それについて丁寧に書かれており，非常に参考になりました．
あと，長いインタビューデータを使用して分析過程が丁寧に書かれています．そのため，基本的な用語の説明などは書かれていないので初心者には難しいかも？しれないので，グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて研究を進めている人にお勧めです．私は，読み終えるとデータを一緒に分析したゼミ生に変身していました．（笑）
著者の本は，どの本も継続的に学習ができる配慮がされており，素晴らしいですよね．もちろん，この本も・・・・．

卒業研究のため購入しました。非常に分かりやすいです。