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No Better Than This

価格: ¥2,338
カテゴリ: CD
ブランド: Rounder / Umgd
Amazon.co.jpで確認
う〜ん・・・ ★★★☆☆
 2年振りの新作。本来プロデュースが誰とか、録音場所がどことかはあまり気にしないんだが、今作はより深〜くアメリカン・ルーツ音楽にフォーカスするためか、前作に引き続きTボーン・バーネットを起用、R・ジョンソンが初めてレコーディングしたテキサス州サンアントニオのガンター・ホテル414号室や、黒人達が最初に建てた教会ファースト・バプティスト・チャーチ、そしてあのサン・スタジオといった、それこそ“歴史的”と言っても過言ではない場所で、レトロでビンテージな機材と1本のマイクで録音した、なんてことをはっきりうたっている以上、そこに触れないわけにはいかないね。そう、そんなクレジットもさもありなん、まぁこのジャケットを見ればわかる通りの音が鳴っています。同じTボーンでいえば、J・ディランのソロ作に通じるものがあるね。

 当たり前だが、今作もネット配信はあるわけだが、2010年のこの時代に、こんなにも古臭い、まるでトランジスタ・ラジオから流れてきたかのような、ちょっとくぐもった音像の新曲が、デジタル配信されるのかと思うとちょっとおかしいね(笑)。それほどまでに、徹底して掘り下げたルーツ音楽が心地よいね。ほんとスカスカなんだけどさ!

 ただ個人的には「Whenever We Wanted」のような、ギターをガツンと鳴らしながら、拳を突き上げるようなロックをジョンには求めたいので、この路線はもうそろそろ勘弁してほしいんだよねぇ。前々作「Freedom Road」とか、同じルーツ系でも「Scarecrow」「Lonesome Jubillie」といった傑作群だってあるし、「Rough Harvest」みたいな感じも好きなんだけどなぁ。同時期に出た4枚組ボックス同様、これが今のジョンということなんだろうかね。う〜ん、ちょっと僕には残念かなぁ。それと、少し声量が落ちたかなぁ。。
全体を支配する郷愁感が素晴らしいルーツ作品 ★★★★★
ジョン・メレンキャンプは米ロック界のベテランだが、その音楽スタイルはハード・ロックからカントリー・ルーツ系まで活動時期
により微妙に姿を変えて来た。近年はルーツ・ミュージックやカントリー・フォークへの接近が目立ち、今作はブルース・ロックの
演出をさせたら一品のT・ボーン・バーネットと組み、派手ではないが土臭さで満たされた傑作を送り出した。

まず、作品独特の籠った音の感触が不思議と心地良い。これは古いテープレコーダー機器の採用や、ミックス作業等を一切省い
たマイク一本での徹底したアナログ録音方式、という現在では珍しい音の録り方をしているところから来るのだろう。他にもレコー
ド時代を彷彿させる紙ジャケ、シンプルな薄手で茶色の歌詞カード、レトロなバーでの男達の写真をあしらったCDデザイン等、徹
底したアナクロ手法の演出が自分のような世代には逆に新鮮だ。
中身の音楽もそれらの演出に負けない郷愁感を湛えた名曲揃い。昨今の流行である旋律より音構築中心の実験的なロックとは
間逆のベクトルを往く、極めて簡素で覚えやすい旋律、ギター・ドラムス・バス・バイオリン等の各楽器が輝くスペースをたっぷりあ
てがった風通しの良いバンド演奏のみで構成されるルーツ・ミュージック。逆にこういった構成では、旋律や演奏技術の善し悪しが
もろに試されるのだが、それが本作では非常にうまくいっている。さらにそれらの見事な土台に乗せられるメレンキャンプのしゃが
れ熟練味ある歌が乗れば文句はあるまい。歌・各楽器の音それぞれが心地良さで溢れている。

本作の成功に多大に貢献しているプロデューサーT・ボーン・バーネットの手腕も見逃せない。ブルース・ナンバー「Right Behind
Me」での哀愁一杯のバイオリンとギターがせめぎ合う緊張感や、カントリー調の「Don't Forget About Me」から感じる切なさの中
に感じる温かさ等、決して仰々しくならず音数を絶妙なさじ加減にし、終始聴き手を魅了する音の魔法はバーネット節健在だ。

尖った音が中心の実験的な方面の作品が音楽界の流行の先端である現在、時にこういう曲・演奏でシンプルに勝負する逸品に
出会えると何故かホッとする。例えば素敵な空気を醸し出すドライヴのお供としても推薦できる男気溢れる一枚だ。
ルーツ ★★★★☆
前作からおよそ2年、John Mellencampの25作目となる新作。
前作同様T-Bone Burnettがプロデュースしている。
いたってシンプルなレコーディング、バンド編成で奏でられるブルーグラス、フォークカントリーで、前作とは違った魅力が光る力作。
非常に簡素だが、どこか幻想的で、高貴でチャーツィでクールだ。
David Roeのアップライトベースがまたいい!
John Mellencampのアイディアとミュージシャンとしての生命力を感じさせる作品。
が、また小さな町の大衆の出来事とともに拳を突き上げるような硬質なロックを聞かせてほしいな。