国内航空の未来
★★★☆☆
羽田空港の第二ターミナルの丸善で入手した本である.
場所柄もあって,同書店には航空関係の本が多く置いてある.
そこで見かけなかったら今後も手に取らなかったかもしれない.
日本の航空会社の国際競争力を高めるためには,
安定した経済基盤となる国内航空を発展させる必要があり,
そのためには,ダウンサイジング,発着回数増加などにより
都市間の航空利用の日常化を図る必要がある,
というのが著者の主張である.
国外事例との比較や,需要供給シミュレーションなどを踏まえて
議論しているので,この主張には説得力がある.
都道府県間の社会的距離を検討するために
電話通話量を利用するという面白いアイデアも含まれている.