TOEIC対策本として、とても良いと思いました。
公式問題集を利用しつくすことが重要と書かれており、主にリスニングについて本書に書かれていることを意識して公式問題集を何回か繰り返したところ、手ごたえを感じました。
また、TOEIC対策はスコアを上げることが目的であり、英語力全般の向上とは無関係であると断じていることも特徴的かと。
TOEIC対策に時間を費やしてきましたが、リスニング力などが向上するにつれ、基礎力の無さをより強く感じました。現在、スコアを求められてはいないため、同対策は止め、多読などを検討し始めました。
話が横道にそれましたが、スコアアップのためには参考になる本です。文庫本で手軽なのも良いです。

TOEICを受験したいが、何をどう準備して、どんな勉強をすればいいのでしょう。無駄な時間は使わない。無駄な労力は使わない。無駄な本（教材）は買わない。どうせ勉強はしなければいけないので、せめて、目標に向けてなるべく直線を走りたいものです。

本書は、TOEICの受験を目指す人に、TOEIC試験の特徴や傾向に合わせた対策全般について説明しています。Part別の特徴と対策も載っていますが、ひとつひとつのPartの細かいテクニックを例題で詳細に解説しているという本ではなく、もう少し広い視点で、プランの立て方、普段の学習方法、1週間前や前日の過ごし方、時間配分、といったことについても幅広く言及してあります。栄養ドリンクとかシャーペンの選び方までありますが、２時間でたくさんの問題を解いてマークしなければならないので、こういうヒントもそれなりに貴重だったりします。

これを読んだからといってすぐに何かが劇的に改善するということはありませんが、得点が全ての世界では、単に力技に頼ろうとするだけではなく、学習効率を上げるための小さな工夫を積み重ねることも必要です。文庫本で、値段も高くないし、簡単に読めます。TOEIC向けの学習をされる方は、こういう本にも一度は目を通しておいた方が良いでしょう。

ＴＯＥＩＣの点数を上げることと、どうせ勉強するなら英会話も・・・とＴＯＥＩＣ点数が伸びていないのに欲張っていた自分に、目の覚めるような一発を頂いたような一冊です。
早くこの一冊に目を向けていれば・・・と思った程です。

「TOEICテストスコアアップ131のヒント」中村澄子/小学館 2006/12出版(親本)を大幅に加筆・修正した文庫化版。
ヒントの数が4増えている。内容は，必ずしも現在の情報にアップデートされていないので注意が必要。
例えば，筆者は，息抜きとしてならNHKラジオの番組1本程度はいいでしょう，とのスタンスであり，初級者に「入門ビジネス英語」，中級者以上に「実践ビジネス英語」を勧めている。ここまでは問題ないが，なぜだかその記述の直後に，2007年度で放送が終了した番組である「ビジネス英会話」についての記述がある。ちなみに親本では，「ビジネス英会話」と「徹底トレーニング英会話」を挙げていた。

「中村澄子が教えるTOEICテスト　スコアアップ131のヒント」の加筆版です。
どちらを買うか迷っている方は、こちらを買うことをお勧めします。
TOEICで高得点を取るヒントがいたるところに散りばめられています。
ですが、要は「家での時間を確保し、目標を持って地道に勉強する」のが一番の近道のようです。
それと基本はやっぱり「公式問題集」ですね。
目指せ900点！