最近のＴＶドラマはほんとにつまらないので、「坂の上の雲」にもぜ〜んぜん期待していませんでした。
ところが、実際見てみると、始まって数秒でいきなり落涙。
息苦しいほど胸が締め付けられ、背筋に電流が走りました。
めったにこの世に現れぬ傑作に出会ったのです。

早速このガイドブックを手に入れ、隅から隅までなめるように読み、
ドラマにハマる楽しさを心ゆくまで満喫しています。

豊富にちりばめられた写真はこの上なく美しく、
また、盛りだくさんの記事も、ファンには興味深いものばかりで、申し分のない一冊と言いたいところですが、
ただ、ひとつ、
大河のガイドブックにつきものの、ドラマの時代背景についてのざっとした解説（この本では「明治史入門」というパート）は、例によって、
近代史の知識の全くない真っ白な読者には難解に過ぎ、
かといって、筋金入りの歴史ファンには物足りないことこの上ない、中途半端なもので、
誰にとってもあまり役に立ちそうにありません。
このドラマを鑑賞するのに必要な歴史の知識は、別の書物なりで仕入れられた方がいいと思います。

こんなちょっとした不満を除けば、あとは本当に申し分ないですね。
ドラマの魅力が目いっぱい封じ込められたこの一冊と共に、心豊かな時間を過ごしつつ、次の日曜を待ちたいと思います。
早く来い来い日曜日〜♪