もっちー&まめもっちー書店
★★★★★
相談担当者がこの本の存在を知らないというわけにはいきません。本格的にまなぷのでしたら、19950円(税込)の『DSM-4-TR精神疾患の診断・統計マニュアル』のほうをご購入ください。04年11月に、このような場所から1冊ご購入くださいましたお客様、本当にありがとうございました。
反省堂書店ぱんだ本店
★★★★★
09年現在、わが国で広く用いられている精神疾患の診断基準はDSM-4-TRとICD-10である。両者とも操作的診断基準という流動的な性質を有するが、どちらも素人が購入する必要はまずない。なぜなら、精神医学の専門書でも、これらの診断基準に言及する場合は該当箇所が抜き書きされているからだ。しいて素人が購入すべき事態をあげると、精神科医に当たり障りのない病名をおねだりして診断書に書いてもらいたいときくらいだろう。ただし、わが国の診断書はICD-10を採用しているので、このDSM-4-TRではなくもっと高額なICD-10を買わなくてはだめだ。一方、反省堂書店ぱんだ本店を運営している評者は本書を手放せない。セブンアンドワイ様の仕様の都合で泣く泣く1軸と2軸で棚を分けているからだ。この1棚14冊という制約は何とかならないものだろうか。自傷の本のように1軸と2軸のどちらにでも該当する本を便宜的に2軸に振り分けるときは、相当良心の呵責を覚える。
bookみず
★★★★★
アメリカの精神医学会の作成した精神疾患の診断・統計マニュアルのうち精神疾患の分類と診断の手引の部分だけ抜き出したもの。多くの具体的症状を記載し客観的に該当するか判断できるようにしている。たとえば、「大うつ病エピソード」では、同じ2週間の間に(1)抑うつ気分あるいは(2)興味または喜びの喪失の少なくとの1つがあり、病前の機能から変化を起こしている等の記載がある。
くが屋 FYNNYHONEY
★★★☆☆
辞典にはあまり載っていない、人格障害についても、わかりやすく書いてあります。ただわかりやすいのが欠点。DSMの危険性を考えながら使うと吉。
レインボー・キャビン
★★★☆☆
米国精神医学会(APA)が作成したDSM-IV-TRの診断基準が書かれています。どういう基準を満たせば、その障害等に該当するのかが分かる本というわけです。
DSMの大きな特徴は、「操作主義」と言われ、診断する人の主観によって診断が左右されることなく、誰が診断しても同じ診断名に至る、客観的な診断基準です。
また、もう一つの大きな特徴は、分類にあたっては病気の原因を問いません。つまり、病気の原因が何かということはとりあえず考えず、表面にあらわれた症状だけを見て、分類しているということになります。