内容紹介 書店の利益を増やす。書店が求める冊数を即日出荷する。返品率は10％台。出版流通における直取引（トランスビュー方式）のすべてを克明に記した決定的１冊。トランスビュー、取引代行版元、注文出荷制版元、直取引で本を仕入れる書店、そして取次および取次ルート系版元へのロングインタビューを軸に、受注から着荷までの物流の仕組み、正味・送料・利益率・返品率……すべての数値も１円単位で詳細に記載。ノンフィクションにして教科書、ルポルタージュにして実用書。これ以上精緻な「新しい出版流通の本」はない。 著者について ［著者］石橋毅史（いしばし・たけふみ） フリーランスライター。1970年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社勤務を経て98年に新文化通信社入社。出版業界紙「新文化」記者を務める。2005年、同紙編集長就任。09年12月退社。著書に『「本屋」は死なない』（新潮社／2011年刊）、『口笛を吹きながら本を売る 柴田信、最終授業』（晶文社／2015年刊）。 ［装画］吉野有里子（よしの・ゆりこ） 切り絵作家、イラストレーター。北海道生まれ、東京のど真ん中よりはちょっと西のはずれ在住。バンド「eastern youth」、そのリーダー吉野寿のソロ活動「bedside yoshino」のアートワークを手掛ける。2011年、作品集『吉野有里子画集』（ディスクユニオン）を刊行。