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質問力―話し上手はここがちがう

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本
ブランド: 筑摩書房
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斎藤先生の良質の本の一冊 ★★★★☆
大前さんと同じような名称の本ですが、中身のなんとなく似ていましたが、この本もかなり良いと思います。さまざまな事例を挙げて、読みやすく、質問する能力を高めることの意義を語っていたように思います。先生の本は読みやすいので、何か一冊読んでおけばいいような気がします。頭の切れが良くなるようです。子供にも良いかも。
良い答えは良い質問から生まれる ★★★★★
「質問力」が教えてくれたことは、良い答えには必ず良い質問があるということ。コミュニケーションを行う上で、質問する力が極めて重要なことを改めて認識させてくれました。
 本書の中で、著名な方の本やインタビューを実例に、何が「良い質問」なのかを解説してくれています。今まではTVのインタビューなどを見たときに、「おお。とてもいい言葉を言っている」とか「答え」に着目していましたが、この本をきっかけに本質的な答えを引き出す「良い質問」が何か?という視点で見ることができるようになりました。
 同時に、うまい答えが出てこないときには「質問の仕方」に問題があることも見えてきました。コミュニケーションに問題意識を持った方には、とても参考になる1冊です。
違う視点、ですよね。 ★★★★☆
本書で取り上げられているインタビュー例を読んでいる時にさえ、答える側の有名人の話の内容に気が行ってしまいました。「ダメダメ、引き出す側の視点なんだ。」と気づくだけでもこの本は評価できます。
コンセプトは良いが構成に難あり ★★★☆☆
コミュニケーションの秘訣は質問力にある→その質問力は技化できる→技化のコツは『沿いつつずらす』である。本書は概ねこのように展開している。

質問力が重要という前提に異論はないし、沿いつつずらすというコンセプトも面白い。沿う技とずらす技の質問例も豊富で活用しやすい。

しかし、「質問力」の話から急に「コミュニケーション」の話へと展開が切り替わり一瞬混乱する。筆者は2つの言葉を同列に扱っているのだろうが、なぜ質問力で統一しないのか?どのような意図で使い分けているのか?それが解釈できない。また本書の前半に、いい質問の典型として「具体的かつ本質的」というキーワードがでてくるが、後半で説明されている沿いつつずらす技との関連性がはっきりしない。

全体としては独自性のある質問の技が提案されているにもかかわらず、部分の構成(構造)が明快でないため伝わりにくい点が残念だ。
質問は本当に「能力」なのか? ★★☆☆☆
実際の会話をとりあげ、よい質問技術に「一本」「技あり」などの評価を加えてゆく、そんな感じの本です。それなりに面白く読みました。

ただ、難点もあります。この本は、「一人ひとりの努力が対人関係や社交の場を良好なものにしてゆく」という考えに立っているのだと思いますが、あまりにその考えに傾斜し過ぎているように感じます。コミュニケーションのあり方は、本来お互いの相性やその場の雰囲気で決まるもので、個々の努力や能力に還元できない部分が大きいはずです。また、何があるべきコミュニケーションの姿なのかということも、人により様々でしょう。

それを承知で著者は、コミュニケーションや質問の仕方を、あえて「能力」として分析している、そこに意図を感じざるを得ません。空気を読めないことがいじめの口実になるほど対人意識が過敏な世の中で、「誰が場の空気を上手に読めているか」を図る物差しを提供することは諸刃の剣でもあります。円滑なコミュニケーションを求めるあまり、「ぎこちなさ」や「齟齬」への不寛容がこれ以上広がらないことを願います。