PCエンジン末期の名作。
★★★★★
物語の最初、主人公は赤ん坊で、聖夜に教会の前に捨てられるが次々と人々が主人公に気付かずに通り掛かる。プレイヤーは気に入った(親になって欲しい)人が通り掛かったらボタンを押して泣き出す。どの人物を育ての親にするかで主人公の職業が決まる。冒頭から斬新なゲーム展開ですが、このゲームには独特のシステムが所狭しと備わっています。
まず、育成システムですがこのゲームには個人のレベルはありません。むしろそのキャラクターの技術のレベルと経験値がそれぞれ備わっています。例えば攻撃すると攻撃の経験値が増えて攻撃のレベルが上がる。防御だと防御。戦闘システムは戦略性の高いタクティカルコンバット。このゲームのタクティカルコンバットもまた面白く作られています。一見するとFFみたいですが視覚的に戦略性を帯びているのが特徴です。また従来のような雑魚戦はありません。一つ一つの戦闘が全てイベント戦です。あと、このゲームの最大の特徴はアクセスと呼ばれるものです。簡単にいえば怪しげな所があったらとにかくボタンを押して調べまくる事です。プレイヤーの操作癖を利用した要素です。グラフィックもハイクオリティ。やる価値はある。