西田さんは本当に短編の名手だなあと思う。
限られた紙数の中ではっきりとキャラを立たせ、ストーリーを展開させ、ラストでしっかりと落とす。
物語を作る上で基本的な事を、すべてちゃんとできてる人は実はなかなかいない。
この短編集どれもこれも素晴らしいけれど、一番の私のお薦めは『個人的な感情』
浮気相手のだんなは、会社の上司だった。しかもホモ!
飛ばし屋西垣の異名をすっかり真に受けていた沢村は、彼の本質を知るうちにだんだんと西垣が気になるようになり......
ラスト3ページは怒濤の名台詞ラッシュです。名手の手管をたっぷりとご堪能あれ！

表題作の2作品もほのぼのとしたいい味わいです。
真人（表紙右側）のあったかいキャラがいい。この絵で見るとちょっとカントリーウエスタン風ですが、実は......
本編で確認してください（心の中で爆笑）

西田さんの描く男性サラリーマンって、ちゃんと働いているんですよね。しかも仕事が出来そうな感じで。よくＴＶドラマにある「そんな仕事ぶりあるかよ」みたいな違和感なしに、仕事している。そこが大変良い感じです。必然的におっさん度が高くなりますが。

そしてあとがき漫画も最高です。

本編(あとがき)があることに大大大感謝！！！
これがあるだけでテンションが何倍にも違います。

帯に物申します。
あとがきを隠れファンがいると書いていますが、大間違い！
あとがきファン＝西田ファンと考えた方がいいですよ！編集者さん！


本当に、こんなにハズレの無い作家さんは近年見ません。
新刊を見つけると書店で思わずガッツポーズしてしまいそうになります。
短編なのにこのクオリティ。驚きです。
長編も大好きなのですが、短編も同じくらい好きです。
どうして短いページであれだけ感情移入できるのか。

笑えます。キュンとします。笑えます。





西田フォルタがかかれば、
おっさんはたちまち素敵な生き物です。

表紙がおそろしくスタイリッシュになっていて、書店で見つからず途方にくれましたｗ
いつもいつもいつも思うのですが、酋長最高です!!!
本編も笑って泣けての名作だらけなのですが、あとがき最高です。
しぬほど笑いました。笑いころされるかと思いましたよ。
大事なトコなので２回書いときます。
久しぶりに酋長自身が登場し、新キャラ(？)羊　飼　い　と漫才を展開してくださってます。
「羊飼い？」と思った方はぜひぜひ買って笑い転げてください。

あとがきメインで感想書きましたが、本編も二重丸です！
軽妙なラブコメだったり、浮気から始まった恋愛だったり、ステキな上司が登場したり
ベン・ハー風(個人的な主観)なお話もありでバラエティにとんでおります。

とにかく全編スキだらけすぎて、好きだらけじゃとしか言えませんｗ
西田先生がマンガを描いてくださっていることに、ただひたすらに感謝しております。

5編収録されています。
どれも面白い!!
流石にしぽん先生

愛が溢れていて、ついニヤニヤしてしまいます。
大満足の一冊です!