ワケありの流れ者たちがひっそり暮らすホテルビーナスに、ある日不思議な父娘が現れた。頑なに心を閉ざす娘に、ホテルの世話係でもあるチョナン(草なぎ剛)は心を配る。それとともに、他の住人たちも少しずつ前へ向かって歩みだそうとしていく……。
人気テレビ番組「チョナン・カン」のスピンオフ企画として製作された映画だが、番組の演出家であり、これが映画監督デビューのタカハタ秀太は、テレビとは異なりコミカル色を廃し、青みを残したモノクロ映像に、出演者のセリフはすべてハングル語、そして撮影地はロシアのウラジオストックと、無国籍と呼ぶよりもまったく独特のストイックな世界を構築し、その中でかつての人情長屋もの的集団ドラマを形成しようとしている。日韓混合のキャスト陣は総じて好演。中でもオカマ風の主人ビーナス役の市村正親(何とこれが初の映画出演!)は貫禄。(的田也寸志)
PrototypeSMAP
★★★★★
2004年。とにかく映像が美しい。切り取って自サイトのトップに使いたいような画が何度もありました。中谷美紀さんの美しさも格別ですし、香川照之さんの演技もものすごいです。酔っ払う演技の中にドクターの悲哀がよく出ていました。店主がツヨちゃんを心底カッコイイと思う数少ない作品のひとつです(笑)。ラストにどこだかわからない異国だった世界に現実を持ち込んでくるように、シンゴが登場するのが印象的です。
雪の中の小さな本屋
★★★★★
ある最果ての街。片足が不自由な謎の老オカマ“ビーナス”がオーナーを務める“ホテル ビーナス”には、ワケありな人々が住んでいた。0号室の屋根裏部屋に住むカフェのウェイター兼ホテルの世話係“チョナン”は、ある過去のために生きる希望を持てずにいた。1号室には、酒に溺れる元腕利きの医者“ドクター”とホステスで元ヤミの名看護長“ワイフ”。3号室は花屋開業を夢見る娘“ソーダ”、4号室は幼い頃このカフェに置き去りにされ、いつもピストルを携える少年“ボウイ”が住んでいる。そこへある日、流れ者の男と幼い少女がやって来るが…。
○ト書店
★★★★★
アジアのある最果ての街。片足が不自由な謎の老オカマ“ビーナス”がオーナーを務める“ホテル ビーナス”には、ワケありな人々が住んでいた。0号室の屋根裏部屋に住むカフェのウェイター兼ホテルの世話係“チョナン”は、ある過去のために生きる希望を持てずにいた。1号室には、酒に溺れる元腕利きの医者“ドクター”とホステスで元ヤミの名看護長“ワイフ”。3号室には花屋開業の夢見る娘“ソーダ”、4号室は幼い頃このカフェに置き去りにされ、。いつもピストルを掲る少年“ボーイ”が住んでいる。そこへある日、流れ者の男と幼い少女がやって来るが…。
ゆるり堂
★★★☆☆
映像はきれいです。
ラブサイケデリコの音楽も韓国語も
映画の雰囲気には合っていると思います。
ただ、PVっぽい感じでした。
端々の情景や人物の表情はいいし、
話が悪いわけでもないと思うのですが、
個人的にはやや物足りなかったです。
猫田屋
★★★★★
主演の草なぎ剛の演技が素晴らしいと思いました。映像はモノクロなのですが、それも映画のイメージにあっててイイ感じです。ホテルのオーナーの老いたオカマ「ビーナス」の一言にもグッときます(変な意味じゃなくて)ホロリと泣けるいい映画だと思います。
しるらびぶっくすとあ
★★★☆☆
日本映画なんだけど全編韓国語。剛は「チョナンカン」として出演。画面もずっとモノクロで、静かーな映画。でも、見終わった後、心に何かが響きます。やさしい涙が流したい人はぜひ。
のんびり屋さん
★★★★★
・・・心に傷を持ち、ワケありの人たちが住んでいる、そこがホテルビーナス。ある日、不思議な父娘がやってきた。他人との接触を嫌う男、ガイ。そのガイと決して口をきかない引きこもりの幼い少女。しかしチョナン(草なぎ剛)や住人と触れ合ううちに次第に心を開いていく。やがて住人たちは自分の心を見つめなおしていくが・・・。誰かの心が開くと誰かの心が閉じてしまう。みんなが本当の笑顔を見つける日は、はたして来るのだろうか・・・。ここぞ!!で流れるラブサイケデリコの曲がさらに映画を盛り上げてくれています!今までに見たことのない草なぎ剛を見る事ができます!
ピースハウス
★★★★☆
日本映画なのにほとんどの会話はハングル語の異色作。モノクロで撮影されていて、一昔前のフランス映画みたいです。本当におしゃれにできていて、映画のあちこちで流れるラブサイケデリコの曲が作品を際立たせています。少しファンタジーっぽいかも。
2枚組特別仕様で特典映像も有ります。
★★★★☆
本作は、第26回モスクワ国際映画祭・最優秀作品賞を授賞している。韓国語を自在に操る草なぎ剛始め、出演者一人一人の演技がひかる作品だ。又、イ・ジュンギはこの作品がデピュ-作で、キャストインタビューも大変面白い。