よく言われる－引き算のセンス－ばかりが目につくミニマムなデコレーションのこじゃれたインテリア本が多い中でこれはもしかすると本物だなと思わせるインテリアデザインのお手本です。禅を意識して、素材感を充実させることで季節感をだし、またマイナスの美学というよりは控えめにスパイスをきかせたミニマム・プラスの美学というコーディネイトです。色味や素材の印象で勝負しているよくあるハンドメイド教科書的な写真本とも一線を画しています。もしかすると男性ではないの、とも感じられる大胆かつ繊細な組み合わせ方はさすがにＫｅｌｌｙ　Ｈｏｐｐｅｎ！　かえって痛快です。昔懐かしい感すら味わいながら大人の休日を思わせる美しい写真集とでも言いましょうか。本物を求める方にオススメ！