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ハッピーになれる算数 (よりみちパン!セ)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本
ブランド: 理論社
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算数×仕組み=ハッピー ★★★★★
丸暗記……大部分のひとにとって、聞くもおぞましい言葉だと思います。
著者は、丸暗記を否定、というより仕組みを考える重要さを説きます。

すると……高校一年生の知識を使い、東大の入試問題が解くことができます。
まあ、一問だけなんですけどね。

新井さんの数学の本はどれも、基礎を身につけることで論理的思考が身につく感じがして好きです。
算数との不幸な出会いを終わらせ、生き直すために ★★★★★
 算数との不幸な出会いをしてしまった貴方。
 分数の割り算の話に、心と体が閉ざされてしまう貴方。
 そんな貴方のための一冊です。
 暗記物としてだったり、反射神経で計算問題に取り組んだ時間が、算数の時間として記憶に残ってしまった貴方。本書は、それを終わらせてくれます。
 筋道立てて考えること、楽に確実に考えるための手段が算数と明快に新井先生が絵解きします。
こんな本に出会いたかった ★★★★★
 初めて数学(算数)が面白いと思えた本です。自分が中学生ぐらいの時に読んでいたら人生が変わっていたかもしれません。それほど勉強に対する考え方が変わる本です。息子が中学生になったら是非読ませたい一冊です。
他者とのコミュニケーションの仕方を数学で学ぶ。 ★★★☆☆

 「中学生以上すべての人のよりみちパン!セ」なるシリーズの1冊。対象読者は数学の苦手な中学生。本書で取り上げているのは主に小学算数である。

 何かを「わかる」ためには結局「じっくり考える」しかないのだが、「じっくり考える」クセをつけるには「わかって嬉しかった」体験が必要である。そのため、最初にわからなくなったところ(小学算数)までさかのぼろうという趣旨。

 前半部分では加減乗除の計算にじっくり取り組むことで計算に慣れさせ、中盤ではわり算・分数・率・比の仕組みが同一であることを体感させることに重きをおいている。本書全体としての目標は文章問題を解けるようになることだが、文章問題を解けるようになることそのものが真の目標ではなく、むしろ文章問題を解くために必要な頭の働かせ方を体感することを目標として書かれている。そういう意味で、テスト直前にあわてて読んで効果のあがる本ではない。算数(数学)を題材として中長期的に「考えることを学ぶ」ための本だと言える。

 同じ小学算数を扱った『続 直観でわかる数学』(畑山洋太郎 2005年 岩波書店)と比較すると、本書は、あくまで算数(数学)の先生の立場から書かれているという点、対象読者の年齢層が低く、彼らの目線(それは必ずしも「習う側の目線」を意味しないが)まで降りていっているという点、が異なると思う。

 著者は中高生や一般向けに「数学の面白さを伝える」ための様々な活動を行っている。「数学という科目は、公平なコミュニケーションができる、冷静でハッピーな大人になるための訓練のひとつだ、と私は思うのです。」というのは、一見ありふれていそうで実際はなかなか聞かない意見で、数学教育に対する著者の考えをよく表すものではないかと思う。
算数・数学にアンハッピーなあなたへ ★★★★☆
 私は中学高校時代、数学が得意でした。でも、暗記は苦手で、解の公式はもちろん、九九でさえも、暗記できませんでした。
 それでも、テスト前に一生懸命解の公式を覚えていたクラスメート達より、いい点を取っていました。
 暗記が苦手(だから理科や社会は全然ダメ)だった私が、数学が得意だったのは、それは数学が、暗記の要らない科目だったからです。
 数学というのは、ごくあたりまえのことから、誰でもそうだと思うことを積み重ねていって、だんだん複雑になっていくものです。
 私はテストの度に、解の公式を導き出して、問題を解いていました。そのうち暗記できてしまいましたが、解の公式を覚えるよりも、解の公式がどうやって導き出されているのかを理解することの方が、ずっと大事なことであり、数学、あるいは人生には必要なことです。
 この本では、分数や比、パーセントや率の出てくる問題を解く力を、最小限のルールを元に、割り算の『仕組み』を理解する、という視点から身に付けられるよう、説明されています。
 全部で14回の授業形式です。ちょっとつまづきかけた中学生や、つまづいてしまった高校生に、この夏休み、毎日1回分ずつ進めて、14日間でハッピーになるチャンスです。