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ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実 <新装版>

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 白夜書房
Amazon.co.jpで確認
まさか涙するとは思わなかった・・・ ★★★★★
ビートルズが音楽面で新たな地平に踏み出した「リボルバー」以降のスタジオ・エンジニアによる回顧録。ビートルズの音楽作りに、ジョージ・マーティンが重要な役割を果たしたことは広く知られているが、エンジニアの貢献がこれほど大きいとは本書を読むまではわからなかった。
そして狭いスタジオで四六時中ビートルズとともに、音楽的実験を繰り返した当時の様子が、目の前で繰り広げられているかのような臨場感で味わえる。ポール寄りな記述が目立ち、ジョージ・マーティンやジョージ・ハリスン、リンゴへの視点がやや冷ややかな部分は気になるが、これはこれでその時代、その現場にいた一エンジニアの正直な感想として、とても貴重なものだろう。
そして、魔法の60年代を、その渦の中心にいたバンドとともに過ごした著者の、ビートルズと時代を回顧する終盤の言葉では、思わず涙が出てしまった。
ビートルズだけでなく音楽ファンは、読んで損のない(金額に見合う)1冊だと思う。
当事者が見たレコーディングの現場が生き生きと描かれていた! ★★★★★
著者は、ザ・ビートルがライブツアーを一切やらなくなった「リボルバー」以降のズのエンジニアである。20年前に出た「ザ・ビートルズ/コンプリート・レコーディングセッション」は、元アシスタント・エンジニアによる日記風の著書だが、本書は、著者の回想録である。しかしそこに描かれているザ・ビートルズやジョージ・マーティンらの歴史的なスタジオワークは、まるで読み手がスタジオ内にいて見ているかのようような「幻想・幻覚」を抱かせるほど緻密である。ザ・ビートルズの音楽による伝説のマジックが作り上げられて行く様は、当事者になったような気持ちにさせられる。またメンバー間の不協和音の実体や各メンバーの個性や意識の変節もギリギリのところまで書かれているように思う。
著者はポールとジョンの才能には心底傾倒していたようだが、ハリソンとリンゴの才能には辛辣であり、本書内に数多くそうした記述が見受けられるが、実際、当時の現場として周囲に居た人間たちも同様の感想だったのだろうと考えられる。加えて「S・ペパー」以降のジョンがヘビーなドラッグ摂取や如何わしい取り巻きによってコントロールのつかない様子に変貌して行く様や、それでも名作を生む出す姿は、アーティストの難しさを体験できるかもしれない。またオノ・ヨーコの出現が、スタジオ内の雰囲気を壊して行く様は、読んでいて気の毒な程である。しかしヨーコが居ても居なくても、ザ・ビートルズの崩壊は避けられなかったに違いない。また第5のビートルズと言われたジョージ・マーティンは、意外と優柔不断な一面を持つ人物して本書内に描かれていたのは興味深い。ザ・ビートルのサウンド作りをより深めてみたい方には超オススメの本である。
ビートルズサウンドの成り立ちが解る名著 ★★★★★
ビートルズサウンドがいかにして作られたかが、当時ビートルズのレコーディングの仕事をしていたエンジニアによって、実際に行った手法とともに詳しく解説されている。
現場の人間かつ技術畑のスタッフの発言であるため、よくある感情的な解説や音楽論的な解説とは一線を画し、ビートルズのサウンドメイキングとはどのようなものだったのかが具体的によく解り、曲を思い出しながら読むと非常に納得させられる。
それにしても、スタッフやミュージシャンの新しいサウンドを創造するためには労を惜しまないその姿勢は感動的である。
ビートルズサウンドに興味がある人にはジョージ・マーティンの「耳こそすべて」と合わせて絶対お薦め!
素晴らしい ★★★★★
なによりもレコーディングの内容、特に録音関係についての詳細が書かれていることが
素晴らしい資料です。ドラムの独特なミュート感や、ベースのマイキング、アレンジの
進め方など、音楽制作に関心のある方には、たまらないでしょう。
その過程の記録は、知的興奮に満ちた現場の臨場感を感じます。

アビーロードスタジオは当時としても、ほかと比べて良好な仕事環境とはいえなかったようです。
その中で、バンドとGマーティンとエメリック氏は今から見ればかなりアナログ的な工夫を積み重ねて
旧来の常識を超えた作業を成し遂げました。その仕事が時を越え、いまだに多くの
人の耳に響いていることには、大きな感慨を覚えます。

ポール以外の三人やGマーティンについて、ややフェアじゃない書き方をしている
気がする部分も少しはあります。しかし文章というのは、どうしたって主観が入ってくる
ものですから、資料として割り切って接したほうがいいのかもしれません。

異常な人気の中での、過密な仕事では、人はなかなか聖人ではいられないと思います。
アイドルに美しい寓話を求める気持ちも分かります。

しかしむしろこの本は、個々のミュージシャンの仕事を評価するのには適切な本だと思います。
可もなく不可もなし、されど読むべし ★★★★☆
この本には賛否両論があるようです。
1.ポール支持でジョンをけなしている。←これは当たりません。人間どうしても(しかも筆者は非常に若かった)親しみやすく接してくれたら、そちらになびくというもの。それにこの時期(特に「サージャント・ペパー」以降)ジョンがドラッグ漬けなのは事実、そのため人格が変貌していたのかも。と考えれば、4人へのコメントは適切でしょう。
2.(ジョージ・マーティンならいざ知らず)一介の小僧(エンジニア)がこんなこと書けるわけがない。←これも当たりません。彼は非常に公平な(そう見せるような)立場を貫いています。「リボルバー」の細かい記載が多いのは当然、メンバーの要求に従って挑戦していたからです。それに対して「アビー・ロード」は非常にさらっとしている、立ち会っているにもかかわらず。なぜなら彼としては新しい挑戦がなかったからでしょう。
3.40年も前のことをこんなに細かく覚えているものか。←これまた当たりません。ビートルズとの仕事ですよ、忘れるほうがおかしい。それに「いつ、何を」くらいはメモってあるでしょう。それを、それだけを頼りに思い出すことはさほど難しいことではありません。単なるリスナーの私でさえ、「ヘイ・ジュード」を聴いた時のことは、克明に覚えていますから…
総じてよく書けている本です。お勧めできます。ただ、買うほどのものでは… 私も図書館で借りて読みました、アマゾンさん、スンマセン!!