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黒死病―疫病の社会史

価格: ¥2,520
カテゴリ: 単行本
ブランド: 青土社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:ノーマン・F.カンター/著 久保儀明/訳 楢崎靖人/訳 出版社名:青土社 発行年月:2002年11月 関連キーワード:コクシビヨウ エキビヨウ ノ シヤカイシ こくしびよう えきびよう の しやかいし、 セイドシヤ セイドシヤ 3978 せいどしや せいどしや 3978、 セイドシヤ セイドシヤ 3978 せいどしや せいどしや 3978 中世ヨーロッパの人口の約四割を死に至らしめた人類史上最大の疫病“黒死病”。それは社会構造の大変革をもたらし、豊穣なるルネサンス文化と科学の時代への突破口となった-。現代の歴史学・医学の観点から疫病流行時の社会状況を鋭く分析し、農民から王侯貴族まで、様々な人間ドラマを織りまぜ、今なお人類を脅かす感染症流行の実態に迫る。 1 生物医学的な状況(みんな病気になってしまったネズミと家畜)2 一般庶民(ボルドーは燃えている領主と農民大主教を見舞った死有産階級の男女ユダヤ人の陰謀)3 歴史(毒
期待はずれの内容 ★★☆☆☆
本書の原題は、“In the Wake of the Plague: The Black Death and the World It Made”というもので、直訳すると『疫病流行の後に 黒死病とそれがつくった世界』といったところだろうか。著者は、中世ヨーロッパが専門の歴史家である。で、本書は、その著者が、黒死病が主にイングランド(イギリスではなく、イングランドである)にどのような影響を与えたか、についてまとめたものである。

本書において黒死病は、13世紀に起こった、ヨーロッパ文化に大きな影響を与えた一つの事件として扱われており、その事件、つまり黒死病そのものがどのようにヨーロッパの諸都市を覆ったかということについては、ほとんど記述されていない。たとえば、黒死病によって亡くなったとされる数学者であり哲学者であったトマス・ブラッドワーディーンについては、その業績と思想について連綿と綴っているだけだし、そのほかにも当時の紳士階級未亡人がいかに保護された階級であったか、あるいは農地の価格や登記制度、コモンローといった解説が延々と続く。おまけは、黒死病の原因が宇宙から降ってきた「宇宙塵」にあるという仮説を大まじめに取り上げていたりといったぐあいである。

書名から想像する内容ではないし、全体に扱っている地域がヨーロッパのごく一部、主にイングランドだけというのもあって、残念ながらとても退屈な本である。