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Kissed a Sad Goodbye (Duncan Kincaid/Gemma James Novels)

価格: ¥836
カテゴリ: マスマーケット
ブランド: Bantam
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警視の接吻 ★★★★☆
ダンカン・キンケイド警視とその部下ジェマ巡査部長のミステリー・シリーズ第5作。プロローグで紹介される過去の出来事が伏線となって、やがて犯人が特定され、その動機も解き明かされるという、これまでの展開を踏襲している。今最も好きな作者である。比喩が随所に出てくる点や、色の描写がぴったりで、読むもののイメージを膨らませてくれる:宮部みゆきの作品を思い出さされる。巧みなストーリー・テラーである。警視と巡査部長の冷静かつ粛々とした捜査の進め方には、非凡な有能ぶりを見るが、二人の間に生まれている思慕の情に触れ、読む者に人間味を感じさせ、ほっとさせてくれる。これは、現実の警察組織内ではタブーであろうが、そうあっても良いのではないかとさせ思わせる。

 ただ、本作は、過去の出来事を語る部分が多すぎるのが難点と思う。

警視の接吻 ★★★★☆
今一番好きな作家です。優れたストーリーテラーであり、比喩や色の描写が随所に見受けられるのは、宮部みゆきを思い起こさせる。プロローグで触れた過去の出来事と、主題となる殺人事件が交互に語られて行き、最後に一点で交差した時、犯人の動機が明らかとなり、犯人が解明される。サスペンス・タッチで、次の展開を期待してどんどん読み進めさせられる。ただ、本作では過去の出来事の語りが多すぎて、現実の事件の流れをフォローしづらいのが難点。4作目と思うが、主人公である警視正キンケイドと部下・巡査部長ジェマは、有能であるだけにいつも冷静沈着に捜査に当たる冷徹漢かと思うと、容疑者に時折向ける優しい目や、二人の間の恋心には、普通の人間の面も見せられ、ほっとする。エピローグに用意されたハッピー・エンドは、人情の機微をわきまえた作者の表現力のを感じさせられる。
おすすめ?の読み方 ★★★★☆
話は大きく3つに分かれます:
1.美女殺人事件の犯人探し 
2.大戦で疎開したLewisの体験談 
3.キンケイドとキット少年について

1と2が交互に書かれるので、はじめのうち
内容が頭に入りませんでした。
そこで専ら3に集中して読みました。
楽しい週末を計画していたのに、事件発生で予定が狂い、
事件に集中すると家で待っているキットのことなど
すっかり忘れてしまう困ったキンケイド。
すっぽかされ続けて腹を立てるキット。
そんな二人を追いかけるだけでも、一つの物語になっています。
ひと通り読んでから、改めて1・2の部分を読んで行くと
今度はどんどんと進みました。

ロンドンの中でも近年注目を集めている
ドックランドが舞台になっています。

行ったことない場所なので、この機会に行ってみたいと思いました。