一家に一冊必備の戦闘機少女本
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軍事出版界の特車2課こと『MCあくしず』誌に掲載されてきたいわゆる『戦闘機少女』の中から第2次大戦期の機体をピックアップした新作ムック本です。
他のレビュアーの方も書かれていますが、イラストは雑誌掲載時の使いまわしではなくすべて書き下ろしなので、あくしず誌をすべて持っている方でも買って損はない内容になっています。
零戦(白スクがポイント高い)に飛燕、P−51やBf109といったメジャー機はもちろんのこと、モラーヌ・ソルニエMS.406やMiG−1(某ボーカロイド風のイラストは秀逸)といった渋めの機体、さらにはポーランド軍のPZL P11やオーストラリア軍(!)のコモンウェルス ブーメランなどのマイナー戦闘機までが掲載されています。
基本的に擬人化イラスト+実機解説に実機イラストと写真、という構成になっていますが解説はいたって真面目で、ガチな戦闘機解説本として十分通用する内容。硬派なテキストと可愛らしい戦闘機少女のアンバランスさが醸し出す独特の雰囲気は『あくしず』誌直系といった印象で、個人的には大満足でした。もちろん、じじ氏や重戦車工房氏をはじめとするイラストレーター陣は実力者揃いなので、擬人化少女のイラストだけでも買う価値は十分にあると思います。
ちなみに、巻末で重戦車工房氏が『次はセンチュリーシリーズのメカ少女本をやりたい』とコメントしておりましたが、ぜひ実現してほしいです!さっそくアンケートハガキに書いて送ろうと思います(笑
読み易くまとめられて楽しめる1冊
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重戦車工房先生の飛燕が魅力的で、表紙見てから予約注文余裕でした。
他のイラストレーターの方々のイラストも素敵なものばかりです。
第二次大戦の戦闘機を紹介する内容のムックとなっています。
まず最初に、初心者にも分かりやすいように専門用語解説が数ページ。
機体ごとの説明は2ページで1ページ目は実機の写真に図版と基本的な
スペック、開発された経緯や配備された場所、どのような特徴を持ち、
主な戦果や活躍したパイロット等が分かりやすくまとめられています。
2ページ目は美少女に擬人化された戦闘機のイラストとなっています。
有名どころからマニアックな機体まで60機ほどを紹介しているので
「イラストは今までのあくしずから流用した物なんじゃないの?」と
思ってしまう人もいるかもしれませんが、全て書き下ろしです。
全ページフルカラーで、擬人化イラストを交えながら気軽に見て読んで
楽しめる戦闘機図鑑という感じなので良いムックだと思いました。
擬人化兵器のファンだけではなく、元となっている戦闘機のファンや
メカ少女系作品が好きな人にもオススメ出来る1冊です。