内容のレベルとしては,ロボティクスを大学で勉強したことがある程度の前提知識がないと少しつらいくらいハードなものです.しかし,ロボティクスの基礎からおさらいしてくれますので,知識がなくても努力次第で理解は可能だと思います.
中身は非常に充実しており,少ないページ数でありながらも,この一冊で運動学の基本から,ZMP,歩行軌道作成,シミュレーションまで,学ぶことができます.
でてくる式も多いですが,プログラムソースが載っていますので,理解しやすく,また,コーディングも簡単にでき,試し,実感することができると思います.特に二足歩行について詳しく書いてあり,筆者の情熱が文章の端々に表れており,世界最先端の研究者たちの情熱を感じることができます.
これからヒューマノイドを学んでみようと思う人がチャレンジしてみたり,すでにヒューマノイドを学んでいる人が確認をするのに最適だと思います.