理念を喪失した共産党体制の闇
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中国政府は中国人民にチャイニーズドリームの幻想を与えることに成功した。
しかし、その中身は、極めて中国的だ。
中国人民はこぞって「俺もベンツと妾4人を持とう」(P.86)
というような。
共産党が支配する社会主義国家を存続させるため、
個人による金儲けを解禁、奨励し、中国は未曾有の繁栄に酔っている。
しかし、誰もが何も信じていないが、信じているふりだけはしなければ、
粛清されることには変わりはない。
党幹部は、子供を留学にやり、いざという亡命に備える。
利権のために存続することになっている共産党体制。
その影におびえつつ、欲望を満開にする「全人民」。
ああ、中国よ。毛沢東は泣いている。
(というと、毛沢東は笑っているのだろうけれど・・・)
現代中国の実態を赤裸々に語る。
果たして、隣国は世界不況を乗り切るのか、それとも、
大コケにこけるのか、筆者たちの推測やいかに。