狼と香辛料はアニメから入ってそのあとに漫画を読みました。原作は読んでいないので忠実にできているのか
わかりませんがとても面白かったです。そして何より女の子がめちゃくちゃかわいく描かれています。
小梅けいと氏は成人漫画の『花粉少女注意報』でかわいい女の子を描いていたのでこの作品にも期待
していましたが、期待以上に良かったです。ストーリーも面白くて絵のレベルも高いですし、ホロの
かわいさ目当てだけでも十分満足できるかと思います。

見た目以上にちょっと人生の勉強になる作品です。美しい中世的な雰囲気の世界に、賢い商人と見た目以上に威厳のある賢狼の二人旅、凝った知識での商売と、他の作品にはあまり見られない独自の趣向が、楽しい作品です。単純に漫画の作りも、絶妙で、焦らず丁寧にお話が展開していきます。こういう作品を、良作というのだと思います。お話開始直後は、掴みの為か、ヒロインの裸がよく登場しますが、あまりビックリしないように。そちらを意識した作品では、全然ないですから(笑)。

　原作の小説を読んでから手にしたのですが
　作画がきれいで主人公のホロの可愛らしさには圧倒されました。
　確かに、いっしょに旅をしたくなる笑顔が画面いっぱいにかかれていて説得力があります。
　お話も、マンガとしてとても楽しめました。
　小説で文字を追って想像していた場面を、きれいな絵で見せてもらうことができて満足。
　とてもよかったです。

原作小説の漫画化ではよく「原作のイメージ」を再現できるかが重要視されるかと思います。

しかし、時として漫画は文章では伝わらなかった部分を「ああ、これはこんな場面だったのか！」と原作を読んだ人に理解させる効用があります。
この小梅けいと氏の漫画「狼と香辛料」は、それ以上に多くの細部において世界観を補完していると思います。

動物の角を利用した入れものや、原始的な歯ブラシ、市場の活況、貨幣のデザイン、どれも原作のイメージを再現するどころか盛り上げているのではないかとさえ思える、小梅氏の資料を基にした緻密な作画です。

原作小説の「狼と香辛料」は単なるキャラ萌えだけでなく、商人や中世世界（架空とはいえ）の描写も大きな魅力ですから、そこをないがしろにせず描ききっているのは大きな評価ポイントでしょう。

同じく原作付きの伊藤悠「皇国の守護者」に通じるものがあり、原作人気だけでない実力を伴った漫画作品として強くオススメします。

アニメから入って、小説読んで、マンガにも手を出したんですが、これはダメですね。肝心の絵が下手だ。ホロがかわいらしくない。構図もおざなりだ。派手な動きの少ない作品なんだから、ロングとアップを多用して、メリハリをつける必要があるだろう。