人と出会い、人は変わる
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帯に「人と出会い、人は変わる」とある。
家裁調査官である著者が、諸々の事例で、人が人と出会うことで、一歩前進していく姿を描いているが、それだけではない。
本著は、著者自身の成長・変化を描いた一冊でもある。
尊敬する辻悟との出会い、師事、そのなかで学び気づき、自身の変化へとつながっていったこと。
また、著者が各事例のなかで出会った当事者たちとのかかわりのなかで気づき、学んだことも描かれている。
人と人の出会いがいかに不思議なものであるか、そして、どんな絶望にあっても、それがあるからこそ、希望が必ずあることを教えてくれる。