Ruby使い向けの教養書
★★★★☆
まえがきにRubyの解説書ではないと書かれているが、中身は半分以上がRubyの解説になっているような。著者のプログラミング言語に対する理想を具現化したものがRubyなのだから当然の結果かも知れない。
数年前からRubyを使い始めたけどオブジェクト指向設計に慣れていなくて上手い実装ができないと感じている自分にとって、特に前半は有益な内容が書かれていた。後半は読み物として楽しめた。RubyとCもしくはJavaなどの言語をある程度知っている人はすらすら読めると思う。
表紙に書いてある「スーパープログラマになる14の思考法」は意味不明。
タイトルを鵜呑みにしてしまいました
★★☆☆☆
Rubyのファンブック的なものです
「matzが語るRubyの初歩」なんてタイトルだったら良かった
スーパープログラマーになる方法も思考法も出てきません
内容は職業プログラマーなら知ってて当然といったレベルで、高度というよりむしろ初心者向けです
雑誌掲載の原稿だけあって、章立てや内容にまとまりがなく、Rubyの勉強本としてもあまり薦められません
良き野球選手が必ずしも良き監督では無い様に、スーパープログラマーが必ずしもスーパーライターでは無いということでしょうか
それにしてもタイトルといい表紙といい、なんとかして買わせてやろうという魂胆が透けて見えて、ちょっと嫌悪感を感じますね
皆さんはぜひ、レビューを良く読んでから購入された方がより良いかと思います
DRY?
★★★★☆
やたら初心者にやさしい部分と、普通の部分が入り混じってる印象を受けました。
特にオブジェクト指向の説明はくどい。
その他用語の説明も、前後したり・・・・
日経Linux編集とあるので、雑誌の連載をまとめたものなのでしょうか?
だとしても、編集者さん。
「Don't Repeat Yourself!」
とは言うものの、読みやすい本ですのでコラムを読むぐらいの気持ちでどーぞ。
読み応えはありますよ。
Rubyに導入された思考法
★★★★☆
スーパー・プログラマになる思考法ではなくて、著者がRubyを作ったときの思考法と言うべきでしょう。
著者は非常に多くのコンピューター言語の知識があり、特にLispの話が多く感じました。
それらを元にしてRubyの仕様を考えています。
読んでいて色々と納得することもあり参考になりました。
例えば、「オブジェクト指向は現実世界の反映ではない」と著者に言ってもらえて安心できました。
他のプログラミング本は「オブジェクト指向は現実世界の反映である」と書いていることが多くて違和感をいつも感じていたのですが、本書を読んだとき、自分の心の中にあるもやもやしたものが晴れた気分でした。
ただし、本書を読みこなすにはある程度のスキルが必要で著者ほどのスキルのない自分には正直ついていけない部分もありました。
C++, JavaそしてC#のような静的オブジェクト指向言語だけの経験では本書を読むのは辛い気がします。
少なくとも一つは動的オブジェクト指向言語(SmallTalk, Python, Objective-Cなど)を経験しないと本書を読むのは辛いと思います。
もちろんRubyの経験があるのが一番ですが。