コレクターという生き方
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内容紹介では全く触れられていないのですが、この本の読みどころは「第2章 完全コレクターへの道のり」、著者の小川さんの自伝的な部分です。
私がずっと知りたかった小川隆夫さんの人生が、若き日の事々が書いてある!それだけでも小川さんのファンとしては大満足なのですが、しかも予期していた以上におもしろく、感動的です。小川さんのファンでなくとも、夢中になるものを持っている人、もしくは夢中になるものを持っている人を好きな人(私はこちら)は誰でも感動できるはず。
ぐっとくる言葉がちりばめられていますが、2度目のNY行きの際、飛行機トラブルにあって「ああ、ようやく国家試験を通ってこれから新しい人生が始まるのにこれで終わりか。でも、仕方ないや」と思うところなど、涙が出そうになります。